大小問わず地震がよく起こる日本では、防災グッズを備えたり、避難ルートを知るためにハザードマップなどを確認している人も多いのではないでしょうか?
しかし防災グッズや避難を考える前に、まずは地震が起きたときに身に危険が及ばないように家具家電を配置したり、耐震グッズを使用して転倒防止しておくことが重要です。
そこで本記事では地震が起きる前に、自宅でできる地震対策をご紹介します。
100均やホームセンターで揃い、簡単に対策できるものもたくさんありますので、ぜひご参考になさってください。
地震に向けてやっておくべき備え
大地震は決して他人事ではない日本。
そこでこの章ではいつ地震が起きたとしても、出来るだけ被害を最小限にするために準備しておくべきことについて解説します。
以下は首相官邸のサイトに記載されている【災害に対するご家庭での備え】です。
【日頃からやっておきたい地震対策】
- 家具の転倒対策
- 食料・飲料の備え
- 非常用(避難用)バッグを準備
- 安否確認方法を家族で確認
- 避難場所や避難経路を家族で共有
これら5つについて解説していきます。
家具の転倒対策
東京消防庁のデータによると、近年発生した大地震によるケガ人の約3割〜5割が家具などの転倒・落下・移動が原因でケガをしています。
つまりケガを防ぐためにも、家具転倒などを防ぐための備えが必要となります。
また家具は転倒だけでなく、上から物の落下や割れたガラスによるケガ、棚の移動によるトラブルなども引き起こします。
後程、家具の転倒防止のグッズもご紹介しますので、ケガ防止に努めましょう。
食料・飲料の備え
電気・水道などのライフラインが止まるレベルの大地震が起きた場合、復旧までどれくらいかかるか分かりません。
日本政府の指導によると、最低3日分の食料と飲料の備蓄をお奨めされています。
※大地震を想定した場合は、1週間分の備蓄が推奨されています。
1日分の食料と飲料
- 食料:人による
- 飲料:1人1日3リットル
食料を備蓄する際の注意事項としては、電子レンジや火を用いなくても食べられるもの(お菓子・ドライフルーツなど)はもちろん、タンパク質が摂取できるサバ缶やツナ缶もおすすめです。
また火が使えると、食べられるものの幅が広がるので、食料と一緒にカセットコンロとボンベ12本の備蓄があると望ましいとされています。
非常用(避難用)バッグを準備
大地震の際は余震の被害を避けるために、避難を余儀なくされることもあります。
その場合、食料・飲料の3日分と生活必需品をまとめた非常用バッグを持って避難することになります。
「あ!あれを家に忘れた!」と思っても、避難解除まで帰宅は難しいです。
焦って避難の準備をすると、どうしても漏れが出やすくなってしまうので、あらかじめ必要なものをまとめておきましょう。
まとめておいておくことができないものに関しては、避難グッズをおいている場所に「避難時に追加で持っていくもの」のリストを作っておくと安心です。
安否確認方法を家族で確認
「災害用伝言ダイヤル」や「災害用伝言板」という言葉を知っている方は多いと思います。
でもちゃんと使い方をご存知ですか?私は恥ずかしながら、正確な使用方法は知りませんでした。
そして伝言ダイヤルも伝言板も、事前に伝言方法を打ち合わせしておかないと、災害時に手間取ってしまいます。
やり方の確認と、いざという時に伝言方法をどうするかを家族内で決めておきましょう。
避難場所や避難経路を家族で共有
万一地震が起きた際に、どこに避難するかを家族で共有されていますか?
各自治体ごとに避難所が決められていますので、事前に場所を確認しておきましょう。
また災害時は道が塞がれてしまうこともあります。
避難場所への移動ルートも3パターン以上考えておくと安心です。
災害時に「この場所は危険度が高い」「この道は避けましょう」という場所があり、そちらも各自治体ごとに【ハザードマップ】で確認できるので、確認するに越したことはありません。
全国版のハザードマップはこちらからご確認いただけます。
地震時の家具の転倒・落下対策グッズ
ここからは家具の転倒や、家具の落下によるケガを防ぐための対策グッズをご紹介します。
詳細を確認いただけるようにネットショッピングのリンクを設置しますが、ほとんどの商品がホームセンターやニトリ・無印良品などでも販売されています。
価格の相場を確認しつつ、近場のホームセンターで探すのもおすすめです。
家具転倒防止の突っ張り棒
商品名: 家具転倒防止突っ張り棒
価格:1,855円
※2022年8月現在
タンスや食器棚、本棚、冷蔵庫など倒れてくると危ない家具・家電ってありますよね。
そういったものには天井と天板の間に突っ張り棒を固定することで、転倒防止の効果を得られます。
壁や天井に穴を開ける必要もないので、賃貸物件でも気兼ねなく設置できるのが嬉しいですよね。
テレビ転倒防止用ベルト
商品名:テレビ転倒防止用ベルト
価格:1,910円
※2022年8月現在
テレビは前に倒れることで、子供にぶつかってケガを引き起こしてしまったり、画面が割れてテレビが壊れてしまうことがあります。
私は地震ではありませんが、子供がはしゃいでいてテレビを倒してしまったことがあり、画面に大きな線が入ってしまったことがあります。
2,000円ほどでできるなら、ベルトをつけておけばよかった…と私自身もすごく後悔したので、読んでくださっている皆さんが同じようにならないように、設置をおすすめします。
耐震ジェル・耐震マット
商品名:耐震ジェル(8枚いり)
価格:780円
※2022年8月現在
突っ張り棒やベルトでは固定できない家具家電は、ずれたり落ちてくることを防止するために耐震ジェルがおすすめです。
落ちてきたものによるケガや、大きい家具がずれたことによって避難通路や入り口が塞がれることを防止できます。
電子レンジや置物、冷蔵庫や机など場所を固定しておきたい物の下には耐震ジェルを置くようにしましょう。
100均などでも購入可能ですが、上記商品のように震度7にも対応できるものや、洗って粘着力を戻せるものがおすすめです。
食器滑り止めシート
商品名:滑り止めシート
価格:2,350円
※2022年8月現在
食器が滑り落ちてきて頭にぶつかるのも危険ですが、落ちて割れた後に踏んでしまうリスクもあります。
落ちてこないように、まずは滑り止めシートを下に敷いておくと、落ちてくる可能性を下げることができます。
上記商品はハサミでカットしてサイズを合わせることもでき、滑り止め加工が施されているので、上に乗せているものが滑りにくくなるのでおすすめです。
開き戸ロック
商品名:開き戸ドアロック
価格:446円
食器の滑り止めをするだけでは不安…という方は、食器棚のロックもしておきましょう。
こちらは開き戸に固定することで、扉を開けにくくできる商品です。
食器棚から食器が落ちてくるのを抑制できるので、ぜひ付けておきましょう。
本落下防止テープ
商品名:本落下防止テープ(1.8m)
価格:700円
※2022年8月現在
食器類と同じく、重く角があって落ちてくると危険なのが書籍・ファイル類です。
こちらのテープを本棚の端につけておくことで、ずれ落ちてくる抑止力になりますのでおすすめです。
最後に
今回は自宅でできる地震対策と、家具などの転倒・落下防止のためのおすすめグッズをご紹介しました。
対策に関しては簡単にできることが多く、その一手間を事前に行っておくことで被害を最小限にしたり、万一避難する時にもスムーズに行動に移すことができます。
地震は決して他人事ではありません。
ぜひ「あの時こうしておけばよかった…」とならないように、しっかり備えることをおすすめします。
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