台風や大雨、地震などの災害は、いつ訪れるかわかりません。
特に近年では、毎年どこかで大規模な災害が起こっていますので、対策をしっかりと行っている方も多いかと思います。
また、もしもの際を想定して、避難経路や避難場所などを事前に調べている方も多いのではないでしょうか?
こちらでは、災害から身を守るための注意事項について、詳しくまとめてご紹介いたします。
是非参考にもう一度、避難経路などを見直してみてくださいね。
避難場所の調べ方
災害はいつどこで起こるかわかりません!
避難場所を事前に調べておけば、万が一の際でもすぐに対応することができます。
間違いなく避難場所を決めることができるように、調べ方や避難のタイミングについてご紹介いたします。
避難はいつするべき?
避難は、災害レベル4以上になった際に行うようにとされています。
では、災害レベルとは一体どんなものなのか表にまとめましたので、参考にされてくださいね!
警戒レベル | 行動内容 |
---|---|
警戒レベル1 | 災害への心構えを高める |
警戒レベル2 | 自らの避難行動を確認 |
警戒レベル3 | 危険な場所から高齢者は避難 |
警戒レベル4 | 危険な場所から全員避難 |
警戒レベル5 | 命の危機 直ちに安全確保! |
令和3年5月20日から「避難勧告」は廃止され、警戒レベル4の「避難指示」で必ず避難するようにと気象庁が公表しています。
ですが避難指示前でも、危ないと感じた場合には先に避難をしておくことが大切です。
警戒レベル3で高齢者の避難が始まりますが、小さなお子様がいらっしゃるご家庭や、障害のあるご家族がいらっしゃる場合も、早めの避難が大切です。
レベル5になると、避難が難しくなってしまう可能性が高いので、早めの行動が大切ですね!
どの段階のレベルでどう行動するか、ご家族で話し合っておくとスムーズでしょう。
避難場所はどうやって調べる?
【避難場所の調べ方】
- 市町村の「防災情報マップ」で調べる
- 指定緊急避難場所データを確認
- 防災アプリを使用して調べる
- 全国避難所ガイドを保存しておく
(ダウンロードしておけばインターネット接続不要)
避難場所の調べ方は、上記のように自治体に確認を行ったり、指定緊急避難場所データを参考に、調べてみてください。
地域によって、細かく避難場所がわけられている場合もありますので、おすすめは市町村の防災マップを調べる方法です。
同じ地域の人が集まる避難場所へ行けば、顔見知りの方が多くいらっしゃると思いますので、安心して過ごすこともできると思います。
他にも、防災アプリや全国避難所ガイドで調べておくのもいいでしょう。
全国避難所ガイドは一度ダウンロードしておけば、もしネット回線が遮断されてしまった場合でも、避難場所を確認することができます。
スマートフォンにダウンロードしておけば、急な災害にも対応できますね!
避難ルート・避難経路の調べ方
では、避難ルートや避難経路の調べ方はどうするのがいいでしょうか?
避難場所データを確認しても、その場所へ行くための一番いい経路は記載されていません。
災害時には通るのが危ない場所や道もありますので、避難場所までのルートも事前に調べておくと安心ですよ。
避難ルートの調べ方
避難ルートの調べ方は、実際に歩いて調べるか地図を見て調べるしか方法がありません。
災害の状況によっても様々ですので、自分で通りやすい道を歩いて探しておくのが一番安心です。
小さなお子様やお年寄りの方と一緒に生活をされている方は、一緒に歩いてみて、大丈夫かどうか確認してみるとさらに安心できますね。
地域で安全なルートを教えてくれる自治体もありますので、場合によっては利用する方がいいでしょう。
防災情報マップを確認しながら、危険な場所を避けながら歩き、避難場所までの時間や距離なども確認してみてくださいね!
避難ルートを調べる際のおすすめツール
避難ルートを調べる際、自分たちの足で歩いて見つけるのもいいのですが、上記のような方法で探すことができます。
ぼうさいまち歩き
市町村などが主催するイベントで、実際に歩いて避難経路をみんなで探したり、危ない場所を確認して備える活動をおこなっています。
どのくらいの頻度で行っているかは、各市町村によって異なりますが、実際の避難所を使用して本格的な避難訓練までできる場合もあるそうです。
大分県別府市でも活動が行われており、こちらは市町村主催ではなく大学のサークル活動のようではありますが、地域の方たちと一緒にまち歩きをして防災意識を高めています。
海外からの留学生も一緒に活動することによって、孤立しない安心して避難できる環境も作っているそうです。
地震、津波、避難所の確認など、毎回テーマを変えて行われていますので、参加する方も楽しんで覚えられますね。
ハザードマップ
ハザードマップは、国土交通省が運営するポータルサイトで確認することができます。
調べたい地域や住所を入れるだけで、ハザードマップが閲覧できるんです。
例えば大阪府大阪市を災害種類を津波で選択すると、このように表示されます。
左側で、確認したい災害の状況を選択できますので、それぞれ災害時のハザードマップを重ねて確認しながら、安全な避難経路を作成しておくといいでしょう。
他にも、市町村が作成したハザードマップも見ることができます。
知りたい地域を入力すると、市町村のホームページに飛んでハザードマップを確認できます。
国土交通省のハザードマップを確認するだけでもかなり安心なのですが、その地域にしかわからない危険区域があるかもしれません。
市町村のハザードマップもあわせて確認しておくことで、さらに安全な避難ルートを選ぶことができますよ。
防災訓練
町内会や自治体が主催する、地域の住民を対象とした避難訓練を実地しているところもあります。
安否確認から、救護などの手順を一から覚えることができ、実際の避難経路を使用して行われていますので、本格的に防災訓練を行うことができるのです。
大人だけでなく、子供も参加することによって、みんなで防災意識を高めることができますね!
近所の方たちとの交流を深めることも、災害時の助け合いにつなげていくことができるでしょう。
避難ルートを決めるときの注意事項
【避難ルートを決めるときの注意事項】
- ルートは3パターン用意する
- 実際にそのルートを歩いてイメージする
- ルート上の高低差を確認する
- ルート上に危険箇所がないかを確認する
ルートは3パターン用意する
避難ルートを1パターンしか決めていないと、そのルートが災害で通れなくなった場合に、瞬時に他の方法を考えなければならなくなります。
災害時の避難は、1分1秒でも早く動かなければなりません。
もし決めた避難ルートが通れなくなった場合を想定し、他にも2つ程決めておきましょう!
優先順位を決めておくと、ルート変更の判断がしやすくなりますよ。
実際にそのルートを歩いてイメージする
決めたルートは、実際に歩いてどう避難するかイメージをしましょう。
ご自身の足で歩いて何か問題がないか確認することで、安心できるルートを決めることができます。
歩いてみて通りにくかったり、少し不安になる要素があれば変更しておくといいですね。
特にお年寄りやお子様と一緒に避難をしなければならない方は、避難が難しいルートではないか、年齢などを考慮して考えましょう。
ルート上の高低差を確認する
もし、地震による津波が起きた場合には、高いところに避難をすることが命を守る上でとても大切です。
自宅からの避難ルートが高くなっていれば、もしも水が襲ってきた場合でも、避難途中で身を守ることができます。
坂道や上り坂があるかどうかも見ておくことで、避難ルートがどの災害に適切なのかわかりますよね。
ルート上に危険箇所がないかを確認する
避難する際に危険な場所を通ることがないか、事前に確認をすることは大切です。
実際に災害時の避難では、迅速に対応しなければいけません。
危険なルートを選んでしまうと、道が通れなかったり怪我をしてしまい、避難が遅れてしまうことも考えられるのです。
下記の点には注意して、避難ルートを決めましょう!
【避難ルートで避けたい場所】
- 低い場所
- 道幅の狭い場所
- 川の近くや土手
- 崖や落石の恐れがある場所
- 水路や側溝
- 橋
- ブロック塀
- 古い建物
周りに比べて低い場所や川の近く、土手には水が溜まりやすく、避難する際にはとても危険です。
また水路や側溝からも水が溢れてくる可能性があるので、夜間などの足元が確認できない時には、注意してください。
橋も同じく、洪水などで壊れてしまう可能性や、増水で歩けなくなっている場合がありますので、あまり候補には入れないようにしておきましょう。
ブロック塀や古い建物は、地震などの際に倒れてきてしまい、道をふさいでしまっていることもありますので、できるだけ避けるか広い通りに限定して決めておくといいですね。
他にも、ルートを決める際に歩きにくいと感じたり、道が狭くて通りにくい場所などは外しておくといいでしょう。
まとめ
本記事では、避難経路の調べ方や身の安全の守り方についてご紹介しました。
災害時の避難について調べることはとても大切で、特に避難場所までの経路は、身を守るためにとても重要になります。
いつも通り慣れている道でも、災害時には危険な場所になっているかもしれません。
事前にしっかりと調べておくことで、安全面でも安心して避難することができますよ。
ハザードマップでは、簡単に危険な場所を調べることができます。
まずは自分の住んでいる地域の危険な場所を確認し、家族と話し合うところから始めてみましょう!
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