空き巣は人がいない家にこっそり忍び込んで金品を盗む犯罪ですが、在宅中に侵入し窃盗する「居空き」という存在をご存じですか?
在宅中に忍び込む犯罪なので、空き巣とは異なるリスクも発生します。
この記事ではテレワークや高齢者の家を狙う「居空き」について犯行手口や防犯対策をご紹介します。
万一「居空き」と遭遇してしまった場合の対策も解説しますので、ぜひお読みになっていざという時に備えるようにしましょう。
居空きと空き巣の違いは?
この章では「居空き」に関する基本的な情報から、どんな家や時間帯が狙われやすいのかについてご紹介します。
家に当てはまるな…と思ったら、記事後半の対策方法を読んで、少しずつでも防犯を強化していくことをおすすめします。
侵入窃盗には大きく分けて3種類ある
侵入窃盗3種類
- 空き巣
- 居空き
- 忍び込み
家に侵入して金品を盗む侵入窃盗犯は3パターンに分かれます。
「空き巣」は住人が不在の時間帯を狙った犯行、「忍び込み」は住人が寝ている時間帯を狙った犯行、そして「居空き」は住人がいる時間帯に住人がいないであろう部屋から侵入する犯行です。
どの侵入窃盗も住人には会わないように工夫して入りますが、忍び込みや居空きに関しては在宅中を狙う犯行なので、犯人と住人が遭遇してしまう可能性があります。
居空きとは?
居空きとは住人が在宅中というのを知った上で侵入してきます。
複数部屋がある家で住人があまり出入りしない部屋から忍び込み、家に侵入した後は、住人にバレないように金品を盗んで逃げます。
この手法ゆえに一戸建てに住む、耳の遠い高齢者がターゲットになりやすいんです。
しかし最近は若年層であっても、テレワークで在宅時間が長い人の家がターゲットになっています。
テレワークでミーティングや打ち合わせで一定の場所に固定されることはありませんか?
会議でzoomやSkypeをする場合、イヤホンを使って周りの音を遮断していませんか?
そういう方が被害者になるケースが増えてきているんです。
居空きの発生しやすい時間帯
居空きは住人が在宅中を狙うので、空き巣と違って平日のお昼前後が狙われやすいです。
こちらは警視庁の最新データをまとめたものです。
時間帯 | 居空き発生件数 |
---|---|
0〜2時未満 | 14件 |
2〜4時未満 | 1件 |
4〜6時未満 | 3件 |
6〜8時未満 | 13件 |
8〜10時未満 | 45件 |
10〜12時未満 | 51件 |
12〜14時未満 | 60件 |
14〜16時未満 | 49件 |
16〜18時未満 | 39件 |
18〜20時未満 | 43件 |
20〜22時未満 | 48件 |
22〜24時未満 | 14件 |
時間帯不明 | 1,056件 |
曜日 | 居空き発生件数 |
---|---|
日曜日 | 138件 |
月曜日 | 158件 |
火曜日 | 131件 |
水曜日 | 164件 |
木曜日 | 167件 |
金曜日 | 159件 |
土曜日 | 132件 |
曜日不明 | 387件 |
空き巣は私たちが想像する以上に念入りに下見をします。
そして住人のライフスタイルや1日のスケジュールを把握した上で犯行に臨みます。
あなたの会議が毎週決まった曜日の定時で行われるなら、空き巣はその情報をすでに持っているかもしれません。
居空きのリスクと防犯対策
空き巣と違って在宅中を狙う居空きには、ある恐ろしいリスクが存在します。
そのリスクが現実化しないためにはどのようにしたら良いのか、防犯対策についてまとめたいと思います。
居空きは犯人と遭遇するリスクがある
なんと言っても居空きの一番のリスクは犯人と住人が遭遇する可能性があるということです。
もちろん空き巣であっても忍び込みであっても、犯人と住人が遭遇するケースはあります。
しかし一番多いのが在宅中を狙う居空きとの遭遇です。
遭遇するだけで犯人が逃げるならラッキーですが、人間慌てたときは想像もしない動きをします。
中でも顔がバレてしまったらしょうがないと、開き直って強盗に変わる「居直り強盗」になってしまうと最悪です。
あなたを暴行・脅迫した上で、金品を略奪されるかもしれません。
居空きに入られないための防犯対策
もちろん金品を盗まれるのは嫌ですが、あなたの安全や命よりも大切なものはありません。
まずは居空きに侵入されないために万全の防犯対策を施しましょう。
基本的な防犯対策は空き巣や忍び込みと共通しています。
特に居空き犯に対して有効なのがこちらの3つです。
【居空きに効果的な防犯対策】
- 在宅アピールをする
- 在宅中でもしっかり施錠する
- 防犯意識が高いことを示す
カーテンを開け閉めしたり、室内を移動すると「在宅していて、よく室内を移動しているアピール」をすることができます。
そして空き巣や居空きが侵入する際の手口でぶっちぎり1位は「無施錠の窓やドアから侵入する」方法です。
当たり前のことですが、在宅中でもしっかり全ての窓とドアを施錠しましょう。
空気の入れ替えをしたい場合も、その部屋にいる時だけにしてください。
※女性や高齢者の方には在室中でもあまりおすすめしません。
防犯意識に関しては、物が散らかっていたり、郵便物や洗濯物が放置されていることからも「この家の住人はルーズで防犯意識が低い」と判断されてしまいます。
まずは無施錠や、◯◯しっぱなしなど、マイナスのことをしないということを意識しましょう。
居空きと遭遇してしまった時の対処方法
居空きと遭遇してしまった場合、落ち着いては居られないと思います。
ただ絶対にしてはいけないのが、相手を攻撃したり、追いかけることです。
先ほども言いましたが、あなたの安全・命があることが一番大事です。
金品を盗られるのは嫌ですが、まずはあなたの身の安全を優先して、隙を見て逃げるようにしましょう。
まとめ
今回は在宅中に忍び込んで金品を盗む「居空き」についてご紹介しました。
今までは高齢者がターゲットになることが多かったのですが、最近はテレワーク中の若年層の家も被害に遭っています。
決して他人事とは思わず、在宅中であっても気を抜かないように注意しましょう。
「犯人と遭遇したら何もできなさそう」「自分の防犯対策が十分なのか自信がない」という方は、防犯のプロであるホームセキュリティの会社に相談してみるのもおすすめです。
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