空き巣の手口で焼き破りが急増！窓ガラスからの侵入を防ぐ対策まとめ

空き巣の侵入ルートで最も多いのが窓からの侵入というのをご存知ですか？

窓はドアと異なり数も多く、死角に位置する物件も多いので、侵入ルートに使われやすいです。

本記事では窓から侵入する際に用いられる「焼き破り」について、どのような手法なのか・どのように対策すべきかをご紹介します。

焼き破りとはどのような手口？

この章では空き巣の侵入手口の最新データや、焼き破りがどのような侵入方法なのかについて解説します。

多くの空き巣が窓から侵入

空き巣と聞くと、ドアの鍵穴に特殊工具を差し込んでこじ開けるピッキングをイメージしてしまいませんか？

しかし近年玄関や裏口に使われるドアの鍵はピッキング対策が強化されているので、ピッキングによる空き巣被害は激減しています。

その代わりに増加しているのが窓からの侵入です。

窓はマンションでも一戸建てでも複数箇所設置されており、表通りから見通しの悪い位置にあることも珍しくありません。

警視庁の最新データによると、空き巣をはじめとした侵入窃盗では以下の侵入ルートがよく使われます。

住居タイプ	空き巣の侵入ルート
一戸建て住宅	窓(53.5%) 表出入口(19.4%) その他の出入口(17.1%)
マンション(3階建以下)	窓(49.5%) 表出入口(39.2%) 不明(6.8%)
マンション(4階建以上)	表出入口(57.8%) 窓(30.1%) 不明(9.8%)

マンションの高層階を除く、すべての住居タイプにおいて窓が最も多い侵入ルートになっています。

特に一戸建て住宅や、マンションの低層階にお住まいの方は、窓の防犯対策が必須であることがわかります。

空き巣は窓からどのように侵入する？

窓からの侵入だと、やっぱりバールで破って入ってくるのかな？と想像しましたが、実は違います。

こちらの警視庁の最新データを参照させてもらいましたが、堂々の一位が「無締り」です。

つまり戸締り忘れの窓を見つけて簡単に侵入してしまうという犯行が一番多いんです。

住居タイプ	空き巣の侵入手口
一戸建て住宅	無締り(52.8%) ガラス破り(29.8%) その他(5.4%)
マンション(3階建以下)	無締り(52.1%) ガラス破り(22.2%) 合かぎ(9.6%)
マンション(4階建以上)	無締り(45.8%) 合かぎ(19.7%) ガラス破り(13.0%)

この記事を読んでくださっている方は、防犯意識高め、もしくはこれから高めていこうという方だと思います。

ですので無締りはしないとして、続いて多いのがガラス破りです。

このガラス破りの一種が「焼き破り」なんです。

焼き破りとはどのような手口？

焼き破りとは、ガラスを焼いて熱し、その後水やスプレーなどで一気に冷やすことで温度差で脆くなったガラスを簡単に破る方法です。

熱に弱いガラスの特徴を利用した手口で、ガスバーナーと水があればできてしまうので、専門的な工具も不要で持ち運びもしやすく、空き巣にとって都合の良い方法です。

もう一つ空き巣にとってメリットとなるのが、ガラスを破ると大きい音がするのに、焼き破りで侵入する場合は他の「打ち破り」や「三角割り」と異なって音が小さいんです。

家や近所に人がいれば、大きい音がした際に空き巣に気付くことができますが、焼き破りの場合は音が小さいので人にバレずに犯行を進めやすくなります。

窓の焼き破りにはどのような対策が効果的？

空き巣が窓からの侵入が多く、侵入手口の中でも焼き破りは空き巣にとって犯行をしやすい条件が揃っていることがわかりました。

ここからは焼き破りに対して、どのような対策を行うのが効果的なのかご紹介します。

これらの防犯対策についてご紹介します。

防犯ガラスや防犯フィルムで窓を強化

狙われやすそうな窓がある場合、その窓のガラスを防犯ガラスに変えたり、防犯フィルムを貼って強化することがおすすめです。

但し複数の窓を防犯ガラスに変えるのは予算的にもかかってしまうのがデメリットです。

予算を抑えて窓の強度をあげる場合、防犯フィルムが適していますが、衝撃強化に特化したものが多く、耐火・耐熱に特化したものは数が少ないです。

厚めのフィルムで、衝撃にも熱にも強いものを選ぶようにしましょう。

防犯アラームを設置する

焼き破りの弱点として、音が小さいので周りが気付きにくいことが挙げられます。

こちらの対策では、窓に衝撃が走った際に大きいアラーム音が鳴る「防犯アラーム」がおすすめです。

空き巣の中でも焼き破りを選ぶ犯人は、人目に触れることを避けたい人が多いはずです。

爆音のアラームが鳴ったら、犯行前に逃げ出す可能性が高いので効果的です。

また賃貸物件やマンションでもつけやすいのが嬉しいポイントですね。

補助ロックを追加する

焼き破りでは窓に設置されている鍵付近のガラスを破って、中に手を入れて鍵を開けます。

鍵が複数ある場合、その分焼く場所が増えるので犯行時間が長くなります。

侵入までの時間を稼いだり、犯人に諦めさせるためにおすすめなのが補助錠(補助ロック)です。

こちらは窓のサッシ部分に設置するもので、これを窓の上下につけた場合、一つの窓で３箇所穴を開けないと侵入できないことになります。

警視庁のデータで、侵入に5分以上かかると7割の侵入窃盗犯が犯行を諦めるというものがあります。

焼き破り自体は簡単にできても、いくつも補助ロックを設置することで、犯行を諦めさせるきっかけを与えられる可能性があります。

こちらも防犯アラームと同様に、賃貸物件でも設置しやすいのがメリットです。

まとめ

今回は窓からの空き巣の侵入に使われる「焼き破り」について、その手口と対策をご紹介しました。

一戸建てのように窓が多い家は、対策をこうじるのに時間とお金がかかるかもしれません。

空き巣の被害に遭ってからでは遅いです。

「あぁあの時しっかり防犯対策しておけば…」とならないように、しっかり対策していきましょう。

自分の対策では不安だな、最近治安も良くないししっかりプロに相談したい！という方は防犯のプロであるホームセキュリティの会社に相談してみるのもおすすめです。

資料請求やお見積は無料で可能ですので、気軽に相談してみましょう。