通り魔に関するニュースは聞くだけで気が重くなるようなものが多いです。
しかし通り魔はいつどこに現れるかは分かりません。
万が一あなたが通り魔に遭遇してしまった時、絶対にしてはいけないこと、そして狙われないためにやるべきことがあります。
また遭遇しないための予防策もお伝えしますので、ぜひ対策を確認して日頃から注意するようにしましょう。
最後にこの記事では過去の事件に関する詳細情報は書きませんので、実際に起きた事件のことを見たくないという方も安心してお読み下さい。
通り魔に遭遇・狙われないための予防策
まずは通り魔に遭遇しない、遭遇してもターゲットにされないことが重要です。
そのために日頃からできることを紹介します。
通り魔に狙われないための予防策
- 人の多い場所を避ける
- ながら歩きをしない
- 出来るだけ動きやすい服装をする
- よく通る場所は避難場所を考える
- 高齢者・女性・子供だけの移動は細心の注意
人の多い場所を避ける
通り魔は人通りの多い場所で犯行を起こしやすいというデータがあります。
一般的な犯罪者と異なり、世間の注目を浴びたい・誰でもいいから危害を加えたいという思考が働き、結果的に人が多いところに現れやすいそうです。
人が多いところですと…
- 駅
- 学校
- 週末の街中
などがあり、事件が起こりやすい場所です。
もちろん用事もあるので人の多い場所に行かない!という選択は難しいと思います。
ですが予め「人通りが多いエリアは注意!」と頭に入れておくと、警戒心を持って行動できるはずです。
まずは「警戒心を持つ」を常に心がけましょう。
ながら歩きをしない
警戒心と真逆にあるのが「隙」や「油断」です。
通り魔は具体的なターゲットを決めていないので、近場で危害を加えやすい人を狙います。
その際に狙われやすいのが「隙」や「油断」が見える人です。
具体的にはスマホをいじりながら歩いていたり、音楽を聴きながら歩いていたりと、何かに夢中になって周りの異変に気付けない人です。
隙を見せないためにも、外出中は常に周りを気にかけながら、警戒心を持って行動しましょう。
また音楽や通話を楽しんでいる人は、イヤホンの使用に要注意です。
イヤホンはノイズキャンセリング機能が付いているものも多く、周りの音が入ってきづらいです。
万一近くで通り魔が出た時に、周りの声が入ってこないと逃げ遅れる可能性が高いです。
特に街中や駅など人が集まるエリアでは使用を控えましょう。
出来るだけ動きやすい服装をする
仕事中だと服装を選べないことが多いのですが、もしも選べるのであれば、動きやすい服を選びましょう。
ヒールやパンプスの人と、スニーカーでは逃げる速度が全然違いますし、ヒールなんかは階段を急いで移動しないといけない時に危険です。
また髪の長い人は、逃げる際に掴まれやすいというデメリットがあります。
わざわざそのために髪を切る必要はありませんが、もしも通り魔に遭遇してしまって逃げる時にはパーカーや帽子をかぶって、髪の毛を掴まれないように工夫しましょう。
よく通る場所は避難場所を考える
出勤・通学などいつも通るルートやよく歩く道があると思います。
そういう道では何かあった時に、どう身を隠すかをイメージしておくのが大事です。
建物やコンビニや交番はどこにあるか、駅や学校・職場なら逃げるルートなどをシミュレーションしておきましょう。
通り魔に狙われるなんて考えて生きている人は多くないはずです。
しかし絶対はありません。何かあった時のために対策や検討しておくのは無駄ではありません。
高齢者・女性・子供だけの移動は細心の注意
通り魔に狙われやすいのがどうしても力が弱かったり、逃げるスピードの遅そうな人たちです。
残酷な話ですが高齢者・女性・子供はターゲットにされやすいです。
なるべく一人で歩かない、できたら成人男性に同行してもらうのが一番です。
しかしどうしても高齢者だけ、女性だけ、子供だけで移動しないといけないこともあると思います。
その時は「今私は危険なシチュエーションなんだ」という自覚を持ち、いつもよりも警戒心を強めるようにしましょう。
通り魔に遭遇した時に絶対にやってはいけないNG行動
ここまでは遭遇しないために、自分がターゲットにならないためにできることをご紹介しました。
ここからはどんなに予防策を打っても、運悪く通り魔に遭遇してしまった時の対処法についてご紹介します。
【絶対にダメ!通り魔へのNG行動】
- 通り魔に立ち向かう
- 近距離の通り魔に背中を見せる
- 動きにくい格好で逃げる
通り魔に立ち向かう
ぶっちぎり一番にやってはいけないことがこれです。
決して「自分ならできる!」と過信しないでください。
相手は計画的に来ていますし、武器も持っているはずです。体格的に優っている男性の方であったとしても武器を持っていたり、どんな攻撃を仕掛けてくるか分からない人と対峙するのはリスクが大きすぎます。
絶対に逃げて身を守ることを第一優先にしてください。
近距離の通り魔に背中を見せる
集団ではなく、単独で追い詰められてしまった場合、背中を見せるのは危険です。
怖いかもしれませんが、相手の動きから目を離してはいけません。
催涙スプレーなど相手を攻撃・威嚇できるような防犯グッズを持っている場合は、それに頼る。
防犯グッズが手元にない場合は、持っているカバンや着ているジャケットを振り回して相手を怯ませることも可能です。
また女性は逃げる時に邪魔になるハイヒールで応戦することもできますので、ヒール部分を向けて威嚇しましょう。
まずは相手の隙を作って逃げるチャンスを作ることだけを考えましょう。
動きにくい格好で逃げる
犯人と距離がある場合は逃げる・身を隠すことを第一に考えてほしいのですが、その際に「動きにくい格好」や「動きを遅くする荷物」は脱ぎ捨てましょう。
命や健康よりも大切なものはありません。
距離があるならば一番早く動ける格好になります(場所にもよりますが、ヒールなら靴を脱ぐなど)。
そして近距離では武器になる荷物も、逃げる時は邪魔になるだけなので、距離があるならばそれを捨てて逃げてください。
通り魔に遭遇したら取るべき行動まとめ
【通り魔に遭遇した時に取るべき行動】
- とにかく逃げる
- 悲鳴じゃなく明確なSOSを出す
- 避難場所に逃げ込む
- 身を隠す
とにかく逃げる
とにかく逃げることだけを考えてください。
荷物も服装もどうでもいいので、まずは犯人から逃げて距離を取ることを優先しましょう。
悲鳴じゃなく明確なSOSを出す
「きゃー」と悲鳴を上げると、周りは異変に気付きますが状況判断に時間がかかってしまいます。
「助けてください!」「警察を呼んでください!」と明確な言葉にして助けを求めましょう。
とはいえ、パニック状態では悲鳴が精一杯という方の方が多いと思います。
そんなときのためにも万一のことを想定して、どう声を出すかなどのイメトレが重要です。
避難場所に逃げ込む
近くにある交番やコンビニ、駅ならば駅員さんのいる部屋など、避難すべき場所を探してそこに逃げてください。
急に近くの避難場所を探すなんて誰にとっても難しいです。
ですので通勤通学でよく使う道や駅は避難できる場所を調べておく必要があるのです。
やるべき行動や行くべき場所が普段から分かっている人とそうでない人では動きのスピードが違います。
「あぁ…どうしよう!どうしたらいいんだろう」というタイムラグを作らないように、日頃からイメトレしましょう。
身を隠す
通り魔は無差別テロと同じで、誰を傷つけるか決めていません。
「ただ近くにいる人」「目に見えた人」をターゲットにします。
ですので、逃げる際に大事なのが、ただ遠くに逃げるのではなく、犯人から見えないような場所に身を隠すことです。
見えなければターゲットにはならないからです。
まとめ
今回は街で通り魔に遭遇しないための予防策と、遭遇してしまった時の対処法についてご紹介しました。
いつ遭遇するか分からないからこそ、日頃から警戒心を持つことと、こういうときはどうするというシミュレーションを繰り返していざという時にすぐ動けるようにしておくことが大切です。
どうしても他人事と思いがちですが、日本でも毎年通り魔事件は起きています。
後悔することにならないように、しっかりと準備しておきましょう。
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