日本で盗聴器の年間販売台数は40万個です。
インターネットやホームセンターでも簡単に購入できてしまうため、いつ自分が盗聴されていても不思議ではないくらい世に出回っています。
本記事では防犯やセキュリティの視点から、最新の盗聴器にはどんなものがあるのか、各タイプの盗聴器がどれくらいの距離まで盗聴できてしまうのかなどを分かりやすく解説していきます。
自分がターゲットにならないためにも、しっかりと盗聴器の知識を身につけておきましょう。
最新|盗聴器の種類一覧
盗聴器は図にまとめると以上のようなタイプに分けることができます。
大きく分類すると「無線式盗聴器」か「有線式盗聴器」ですので、この2つに分けて解説していきます。
先にお伝えすると、日本で流通しているほとんどの盗聴器は「無線式盗聴器」です。
その無線式盗聴器も形状や使用する電波(周波数)によって、より細分化できます。
盗聴器の種類 | 細かい分類 | 特徴 |
---|---|---|
無線式盗聴器 | アナログ式 | コンセントなど日用品から電波を発信し盗聴するタイプ |
デジタル式 | 携帯電話などの電波を利用し、遠くからも盗聴できるタイプ | |
リモコン式 | 盗聴器の電源をリモートで操作できるため発見が難しいタイプ | |
有線式盗聴器 | コンクリートマイク | 隣接している部屋に聴診器のようなマイクをつけて盗聴するタイプ |
ボイスレコーダー | 死角になる場所に貼り付けて録音し、後日回収して盗聴するタイプ |
無線式盗聴器の種類と特徴
まず「無線式盗聴器」とは盗聴電波を発信するタイプの盗聴器です。
価格が安く、ネットショッピングやヤマダ電機などの家電量販店、ホームセンターなどでも簡単に購入できてしまいます。
それ故に一般人でも手に入れやすく、市場に多く出回っているのがこちらの無線式盗聴器となります。
どういったものがあるのか見てみましょう。
アナログ式盗聴器
無線式の中でも最も多く、そして最も早くから流通しているタイプの盗聴器です。
テレビやラジオと同じ種類の電波を発信して、盗聴します。
距離としてが数十メートルほどの距離で盗聴できるのが一般的ですが、中には特注で数百メートル離れていても受信できるアナログ式盗聴器もあります。
またアナログ式盗聴器は「電池式」と「電源接続式」に分かれています。
【電池式と電源接続式の違い】
- 電池式:電池が切れると使えなくなる使い捨てタイプ
- 電源接続式:電源を確保できる場所に設置され、半永久的に盗聴できるタイプ
電池式も電源接続式も様々な形状があります。
【電池式|アナログ式盗聴器の例】
- ボックス型:ライターほどの大きさの箱で見えない場所に隠して使う盗聴器
- リモコン型:一見テレビのリモコンに見える盗聴器
- 電卓型:電卓として使えるけど、盗聴器が内蔵されている
- 置き時計型:時計として使えるけど、盗聴器が内蔵されている
- ペン型:電池の小型化により可能になったタイプで、見た目もサイズもペンなのに盗聴器
- ぬいぐるみ内蔵型:テレビなどでよくあるタイプのプレゼントのぬいぐるみに忍ばせるタイプの盗聴器
【電源接続式|アナログ式盗聴器の例】
- 壁コンセント内蔵型:電源ではなく壁についているコンセントの奥に隠す盗聴器
- コンセント型:三穴や複数の電源タップなど色々なタイプのコンセントに紛れる盗聴器
- モジュラーコネクタ型:固定電話の機材に偽装し、電話線から電源を引くタイプの盗聴器
デジタル式盗聴器
暗号化できるデジタル電波を使用するのがデジタル式盗聴器です。
携帯電話やPHSをカスタマイズして、より音を拾いやすくしているものが主流で、携帯電話と同じように通話ができる場所であれば、何km離れていても盗聴が可能です。
しかし操作が難しく、費用も数十万円かかるので、アナログ式に比べて普及率は低いです。
また防犯面で言うと、シンプルなアナログ式と異なり傍受するのが難しい為、発見するのが困難なタイプです。
市販されている数万円ほどの盗聴器発見器ではなかなか見つけることができず、盗聴器発見の業者でも発見が難しいとされています。
リモコン式盗聴器
リモコン式盗聴器とは、盗聴器の電源のオンとオフをリモコンで操作できるタイプの盗聴器です。
何が厄介かというと、電源オフの状態では一般的な盗聴器発見器では発見できない点です。
そうなると自力で探す場合は、ひたすら目視で探すしかないのですが、サイズも小さいので、ちょっとした隙間や壁の裏なんかに設置されてしまうと目視での発見はほぼ無理でしょう。
業者に頼む場合は、専用の機械で盗聴器をハッキングし、電源を強制的にオンにした状態で捜索します。
料金もアナログに比べて高価ですが、使い勝手の良さから人気のタイプです。
有線式盗聴器の種類と特徴
ここからは有線式盗聴器の種類と特徴についてご紹介します。
有線式盗聴器は電波に乗せて音声を盗聴するのではなく、ケーブルを伝って盗聴したり、機械にそのまま録音するタイプの盗聴器になります。
電波を発していない分、盗聴器の発見に関しては目視メインになります。
コンクリートマイク
コンクリートマイクとは壁や床に聴診器のようなマイクを当て、その部屋の音声を盗聴するタイプの盗聴器です。
壁の振動を増幅させて、音を正確に傍受します。
そのマイクに録音機能のあるICレコーダーなどを接続することで、盗聴器と同じ働きをするのです。
また水漏れの場所や、害獣の探索にも使われるものなので「コンクリートマイク」と検索すると、簡単にネットで購入できてしまいます。
恐ろしいことに異なる部屋からの傍受で、電波も発信しないので、目視ですら探すこともできません。
対策はたった一つで、音漏れしないように防音対策をしっかりするしかありません。
ボイスレコーダー
ボイスレコーダーとは、その名の通り声を録音する機械のことです。
会議などの記録を残すために使ったりしますが、これも盗聴器として利用できるのです。
現在はサイズも、形も様々なタイプが発売されており、棚の中やテーブルの裏など死角になる場所に設置し録音します。
保存容量の大きいものを使えば数日間の会話の盗聴が可能です。
こちらもコンクリートマイクと同じく、電波を発信しない特性上、機械で探すことができません。
ただコンクリートマイクや無線式盗聴器との違いは、機械を回収しないと盗聴できないことです。
犯人は必ず設置した場所に戻って盗聴器(ボイスレコーダー)を回収するので、その場を抑えるのが一番の策です。
盗聴器発見について
今回は最新の盗聴器の種類と特徴についてご紹介しました。
様々な盗聴器があり、傍聴できる距離や、探し方も違うことが分かりました。
もしも盗聴が気になった場合は、自力で探せるものは限られていますので、業者の力を借りた方が確実です。
お見積りや相談は無料なものや、定額の会社も増えているので、一度相談をおすすめします。
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またそもそも盗聴器を設置しに誰かが家に侵入していたり、同居人が何らかの理由で盗聴している可能性があります。
その場合は侵入者や不審な動きをマークする方が効率的です。
ホームセキュリティのプロに盗聴器の相談や、防犯カメラやセンサーなどの設置の見積りも可能です。
セキュリティ全体が気になる場合は、大手ホームセキュリティ会社のアルソックやセコムに相談してみましょう。
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