車上荒らしといえば、タイヤやホイール、ドアミラーなど外装部品が盗まれるイメージがありませんか?
しかし実は、カーナビも車上荒らしに狙われやすいアイテムの一つなのです。
とはいっても、備え付けのカーナビとなれば、これといった対策もできなさそうですよね。
そこで今回はカーナビを車上荒らしから守るための対策をご紹介します!
費用をあまりかけずに簡単にできる防犯対策もありますので、ぜひ試してみてくださいね。
カーナビは車上荒らしに狙われやすい
まずはじめに、カーナビがどれほど車上荒らしに狙われやすいのか調査しました。
データとして今回参考にしたのは、損保保険各社への調査をまとめた「自動車盗難事故実態調査」です。
車上荒らしがどのような場所で、どのような車を選び、どのような時間帯に犯行に及んだかなどを知る上で非常に役立つデータなのですが、1点だけ注意点があります。
「自動車盗難事故実態調査」は、損保保険会社が車上荒らしの被害者に対して車両保険金の支払いを行った事案の数や金額に基づいて、結果を算出しています。
つまりこちらのデータは、あくまで保険金がおりた件数となり、実際に発生した件数ではありません。
あくまで参考値としてご覧ください。
車上荒らしの被害品最新ランキング
被害品 | 支払い件数 |
---|---|
1位:外装部品(バンパー・ドアミラーなど) | 29件 |
2位:バッグ類 | 22件 |
3位:金銭・カード(ETCカードを除く) | 21件 |
4位:タイヤ・ホイール | 12件 |
5位:カーナビ | 9件 |
6位:パソコン・情報端末/衣料品類 | 5件 |
8位:スポーツ用品(ゴルフバッグ等) | 4件 |
9位:運転免許証 | 3件 |
10位:携帯電話/CD・MD・DVD等 | 2件 |
12位:ETC車載器(ETCカードを含む)/オーディオ | 1件 |
その他 | 42件 |
(参照サイト:2020年自動車盗難事故実態調査)
2020年11月の車上荒らし被害品ランキングは、このようになりました。
車上荒らしの犯行による被害品で、カーナビは5位(構成比5.7%)です。
他の被害品と比べると、あまり盗まれていないようにも思えます。
さらに「自動車盗難事故実態調査」を見てみると、ここ数年カーナビが盗まれる割合は横ばいの印象を受けます。
しかし過去のデータに目を向ければ、2015年には65件(構成比11.2%)で第2位、2017年には96件(構成比15.5%)で第1位という被害件数となっていました。
カーナビの需要と供給のバランスに変化が起これば、今後再び被害数が増える可能性も考えられるのです。
車上荒らしの被害品ランキング推移
こちらが2020年11月から2017年11月までの車上荒らしの被害品ランキング推移をまとめたものです。
先ほどお話ししたように、2017年にはカーナビの盗難件数が最も多く、全体の15.5%を占めるほどでした。
その後2018年以降は、全体の5%前後の割合を維持しています。
カーナビを盗まれないための防犯対策
車上荒らしに盗まれる可能性が高いカーナビですが、私たちにできる防犯対策はあるのでしょうか?
特に固定式のカーナビとなると、できることもなさそうに思えますよね。
しかし、お金をかけずに習慣化することでできる防犯対策はもちろん、専用グッズの使用など実は色々な対策ができるんです。
あなたのお車で使えそうな防犯対策もきっと見つかりますよ。
【カーナビを盗まれないための防犯対策】
- 車のロックを徹底する
- 防犯カメラを設置する
- セキュリティコード機能の搭載のカーナビを選ぶ
- カーナビを自宅に持ち帰る
- カーナビにカバーをかける
- 盗難防止ネジを使用する
- 車内に貴重品を乗せたままにしない
車のロックを徹底する
あまりに基本的なことなので、カーナビの防犯対策になるのかと思われるかもしれませんが、まず一番に徹底したいのは車の施錠です。
車上荒らしの被害に遭われた方に共通する点として、意外と多いのが無施錠です。
山梨県警や埼玉県警によれば、車上荒らしに遭った方の約6割が無施錠だったというデータもあります。
カーナビを盗む前に必要となるロック解除の手間が省けるのは、犯人にとって非常に大きなメリットとなります。
どれほど短時間でも、自宅の敷地内でも絶対に車をロックする癖をつけましょう。
また、しっかりロックをしていても、安心だとは言えません。
スマートキーが発する微弱電波を、専用の機械を使って増幅して、ロックを解除してしまうリレーアタックという手口が存在するのです。
鍵が室内にあっても開けられてしまうなんて、非常に怖いですよね。
リレーアタック対策として、お菓子の缶など缶に入れてしっかり蓋をする方法が有効だと言われています。
自宅に缶があれば、お金をかけずに電波を遮断することができますね。
出先での被害が心配な方は、ロック後、電波が遮断できるケースに鍵を入れておくことをおすすめします。
商品名:リレーアタック防止キーケース
価格:1,380円
防犯カメラを設置する
「自動車盗難事故実態調査」によれば、車上荒らしの犯行の半数以上は深夜の時間帯に行われています。
人の目が少なくなる深夜は犯行に及びやすく、見通しの悪い場所ではさらにそのリスクが高まります。
そこで防犯カメラの設置は、車上荒らしからカーナビを守るための手段として非常に有効です。
カメラの存在によって犯罪抑止効果が期待できます。
さらに防犯カメラの性能も上がり、夜間でもしっかり映像を残すことができるため、万一被害に遭った場合にも証拠となる可能性が高いのです。
防犯カメラはAmazonなどネット通販サイトでも、1万円前後で購入が可能です。
屋外での使用になるため、防水防塵性能がついているかのチェックをお忘れなく。
商品名:DCT CG1
価格:9,999円
セキュリティコード機能の搭載のカーナビを選ぶ
カーナビの盗難対策として、セキュリティコード機能を搭載した商品を選ぶのも有効な手段です。
セキュリティコード機能を搭載したカーナビは、暗証番号を入力しなければ起動しません。
使えないものを持ち帰ったところで、犯人は転売することができません。
お金にならないものは持ち帰らない可能性が高いことから、この方法も有効な防犯対策になると言えますね。
カーナビを自宅に持ち帰る
もし車に乗せているカーナビが取り外し可能であれば、帰宅後は自宅に持ち帰りましょう。
車に乗せていない限り、車上荒らしに盗まれる心配はありません。
カーナビにカバーをかける
カーナビの存在を隠すため、カバーをつけるのも一つの防犯対策です。
カバーがかけられていれば、どんな機種のカーナビが置かれているか判別するのが難しくなります。
車上荒らしの目的がカーナビであった場合、お目当てのカーナビかどうか分からなければ、犯行に及ぶリスクを低下させることにも繋がります。
盗難防止ネジを使用する
固定式のカーナビの場合、盗難防止ネジを使用するという方法があります。
現在カーナビを固定するため取り付けられているネジを、盗難防止ネジに付け替えるだけ。
ネット通販サイトや、自動車販売店、量販店などで購入することができるので、取り入れてみる価値は十分にあります。
価格:3,630円
車内に貴重品を乗せたままにしない
最後に、カーナビの盗難対策はもちろん車上荒らしに遭わないための対策として、車内に貴重品を乗せたままにしないよう心がけましょう。
車上荒らしがカーナビを狙うのは、高値で転売できるためです。
車内にカーナビの他、バッグ類や衣料品、電子機器など転売しやすいものがあれば、車上荒らしを行う可能性が高まります。
カーナビだけでなく、他の大切な品も一度に盗まれてしまわぬよう、犯人に目をつけられない車であることが重要です。
まとめ
以上、車上荒らしからカーナビを守るための防犯対策についてご紹介しました。
カーナビを守るためには、まずは車上荒らしをしてやろうと思わせないことが重要です。
車内に高値で転売できそうな貴重品を残さないことや、ロックは必ずするなど、基本的な対策から取り入れてみてはいかがでしょうか。
もちろん車上荒らしがいなくなることが一番ですが、残念ながら車上荒らしの根絶はまだまだ難しそうです。
そこで、自分でできる対策は積極的に行い、車上荒らしから大切な車とカーナビを守りましょう!
コメント