防犯グッズを選ぶ際に、意識していることはありますか?
実は「CPマーク」がついている製品は、防犯性能が高い建物部品と認められていることになるんです。
とはいえCPマークと言っても、どこの会社の製品についているのか、どこで購入できるのかは難しい…。
今回は、安心安全に過ごすことができるように揃えたいCPマーク製品についてご紹介していきたいと思います!
お家の防犯対策の際に、参考にしていただけますと幸いです。
CPマークとは?
建物の部品で目にすることもあるPCマーク。
ではこのCPマークが一体どういうものなのか、どんな基準で設けられているのか説明いたします。
CPマークのCPは何の略?
CPマークとは、「Crime Prevention」の略で、頭文字の「C」と「P」をシンボル化したものです。
「Crime Prevention」とは「防犯」という意味。
平成16年5月、防犯性能の高い建物部品の普及を促進するために、CPマークが制定されました。
CPマークの基準は?
「防犯建物部品」と呼ばれている、「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載・公表された建物部品のみに「CPマーク」の使用が認められています。
官民合同会議により調査されており、
- 騒音の発生を可能な限り避ける攻撃方法に対しては、5分以上耐えること
- 騒音の発生を許容する攻撃方法に対しては、騒音を伴う攻撃7回(総攻撃時間1分)を超えること
が、防犯性能の基準として採用されています。
5分以上という基準は、警視庁の調べで空き巣が建物へ侵入をする際、5分を超えてしまうと侵入を諦めるというアンケート結果が出ているからです。
それも2分で17.1%、2分を超えて5分以内だと約51%と約7割の空き巣が犯行を諦めることが分かり、上記の「目標抵抗値」が制定されました。
もちろん防犯性能の基準をクリアするために、サッシやドア、ガラスや錠などは、製造企業が試作品を製作し、実際に試験員がピッキング用具やドリルで開錠を試みたり、ガラスを打ち破ったりするなどの厳しい審査を行っています。
ただ、CPマークがあれば絶対に大丈夫ということではないので、その点は注意してください。
CPマーク付きの防犯グッズ一覧
ここからは、CPマークがついている防犯グッズを紹介します。
ドア関係のCPマーク付き製品
CPマーク付きドア製品 | 内容 |
---|---|
ドア(A種) | 3階建以下の低層住宅用ドア |
ドア(B種) | ビル・マンション用ドア |
ガラスドア | 勝手口用のガラス部分の大きいドア |
上げ下げ内蔵ドア | 勝手口用の、ガラス部分が上下に動くドア |
引戸 | 玄関用の引戸 |
ガラス引戸 | 自動を含む |
錠、シリンダー及びサムターン | 錠・電気錠・2ロックセットの錠・シリンダー・サムターン |
窓関係のCPマーク付き製品
【CPマーク付き窓製品】
- サッシ
- ガラス
- ウィンドウフィルム
- 雨戸
- 面格子
- 窓シャッター
シャッター関係のCPマーク付き製品
【CPマーク付きシャッター製品】
- 重量シャッター
- 軽量シャッター
- オーバーヘッドドア
- シャッター用スイッチボックス
CPマーク付き製品の購入方法
防犯のことを考えて、CPマークがついている製品を購入したいとお考えの方も多いかと思います。
ここからは、CPマークがついている製品の購入方法についてご紹介していきますので、是非参考にされてくださいね!
全国防犯協会連合会のページから検索
全国防犯協会連合会が行う試験をクリアした会社と製品が、全国防犯協会連合会のページにて随時更新されています。
そちらのページから製品の検索を行い、製作会社のホームページより購入することが可能です。
ページを開くと、このように防犯性能の高い建物部品の目録が表示されます。
購入したい製品を一覧の中から探し、右の「連絡先」を開くと、Excelで「問い合わせ団体」や「製造・販売会社連絡先」が表示されます。
(1)のドアA種を開くと、このように表示されます。
20社以上取り扱い会社が出てきますので、気になる企業のホームページを確認しパンフレットからCPマークの製品を確認することが可能です。
阿部興業のホームページを確認したところ、基本的に購入は、家を建てた建設会社を通じて企業へ連絡とのこと。
もしくは最寄りの工務店やハウスメーカーを通じ、ホームページのWEBカタログを見て注文するという流れです。
企業によっては直接購入できるところもあるようですが、ドアのように設置は工務店でないと難しいものもありますので注意しましょう。
また、工務店などを経由しての購入が難しい場合には、専用のお問い合わせフォームからの問い合わせをおすすめします。
購入希望のパーツ、必要数、わかる範囲で製品設置時期、設置場所の写真(できる限り多め)を知らせることで、対応してくれます。
防犯性能の高い建物部品目録
※外部ページへアクセスします。
楽天市場やアマゾンで購入
企業からの直接購入以外にも、楽天市場やAmazonなどで検索して購入する方法もあります。
特に防犯フィルムなどの自分でも取り付けが可能なCPマーク製品は、ネットショップなどでも購入が可能になっています。
まず、「製品名+CPマーク」で検索窓に入力し、商品を確認します。
楽天市場で「ガラスフィルム+CPマーク」で検索したところ、上記の商品が出てきました。
商品詳細にはこちらのようにCPマークがついており、防犯性能試験に合格した旨が記載されていました。
商品によっては、「CP認定」という紛らわしい単語を使った商品もあり、この場合はCPマークと関係がありませんのでご注意ください。
しっかりと「CPマーク」がついているものを選ぶようにしましょう。
ホームセンターで購入
製品によっては、ホームセンターなどでも購入可能です。
できる限り取り扱い商品の多い大型のホームセンターへ行き、「CPマーク付きの○○はありますか?」と具体的に欲しいものを伝えましょう。
詳しく会社名や製品名などを伝えると、在庫の確認や取扱商品があるか問い合わせなども行ってくれますので、気になる製品がある場合にはしっかりと調べておきましょう。
まとめ
今回はCPマークについてご紹介しました。
CPマークとは、「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載・公表された建物部品のみに使用が認められています。
しっかりと安全性がチェックされており安心感がありますが、必ず大丈夫!ということではないので、気は抜かないようにしておきましょう。
しっかりと防犯対策を行ったうえで、CPマーク製品を利用すれば効果は上がります。
ドアやシャッターなどご自身での設置が難しい製品は、企業からの直接購入は難しいようですが、防犯フィルムなどの自分でも付けることが可能な製品は、ネットやホームセンターなどでも購入ができます。
まずはどれからが始めやすいか、チェックしておくことも大切ですよ!
防犯対策を行い、皆さまが安心して過ごせますように。
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