不在時でも荷物を受け取ることができる宅配ボックスですが、不在ゆえに届いた荷物を盗まれてしまうというリスクがあります。
一戸建てにお住まいで宅配ボックスをご利用の方は、マンションに比べて被害に遭いやすいので注意が必要です。
そこで今回はどのような宅配ボックスが狙われやすいのか、一戸建ての宅配ボックスでできるおすすめの防犯対策についてご紹介します。
盗難が起きやすい一戸建てや宅配ボックスの特徴
ここではどのような一戸建てや宅配ボックスが狙われやすいのかご紹介します。
【こんな一戸建てや宅配ボックスは注意】
- そもそも一戸建ては狙われやすい
- 自作の宅配ボックスを利用している
- 宅配ボックスが固定されていない
- 宅配ボックスがダイヤル式(機械式)
- 人通りの少ない住宅街
- 昼間決まった時間に家を開けている世帯
そもそも一戸建ては狙われやすい
窃盗犯は捕まることを避けるために、人目に触れるのを嫌がります。
マンションや集合住宅は何世帯もの人が同じ建物に住んでいるので、人数が多い分リスクが増加します。
しかし一戸建てはマンションに比べて住人が少なく、まとめて出かけていることが分かると建物内の人と遭遇する可能性は無くなります。
結果的に窃盗犯からしてリスクが低い一戸建ては狙われやすくなります。
自作の宅配ボックスを利用している
ホームセンターなどで収納庫などを購入しDIYで宅配ボックスを作っている方も増えてきました。
全ての自作宅配ボックスがダメというわけではありませんが、残念ながら販売されている宅配ボックスに比べて自作のものは強度が弱いものが多いです。
例えば南京錠やワイヤーで柱と括り付けたとしても、ワイヤーが切られる可能性もありますし、そもそも収納庫が金属ではなくプラスチックであれば破壊してしまえば簡単に荷物を盗まれてしまいます。
置きっぱなしにするよりはマシなんですが、自作の宅配ボックスに絶対はないと考えた方が良いです。
宅配ボックスが固定されていない
宅配ボックスが金庫のように頑丈なものを選んだとしても、宅配ボックスごと持ち去られると意味がありません。
宅配ボックスの固定方法は色々ありますが、「柱にくくりつける」や「接着剤で建物の壁にくっつける」というのは、比較的簡単に取り外せてしまいます。
ベストの固定方法は【アスファルトなど硬い面にボルトを打って固定するアンカー固定】か【建物内に埋め込む、埋め込み固定】です。
ただどちらも専門家による工事が必要なのと、埋め込み固定に関しては建物を立てる時点で設置しなくてはいけないのがネックです。
宅配ボックスがダイヤル式(機械式)
宅配ボックスは大きく分けると2つに分かれます。
1つが数桁の数字を合わせて解錠する『ダイヤル式(機械式)』、もう1つが電源やインターネットを使用する『電気式』です。
防犯性も高い電気式の宅配ボックスに比べて、ダイヤル式はどうしても作りが単純なので開けやすいです。
電気式なら大丈夫!ではないのですが、ただ暗証番号を入れるだけの宅配ボックスは残念ながら狙われやすいです。
人通りの少ない住宅街
一戸建てが狙われやすいと同じ理由ですが、人通りの少ない地域は空き巣や宅配ボックスの盗難被害が出やすいです。
人と遭遇すると捕まるリスクが増えるので、人通りがそこまで多くないエリアに住んでいる方は注意が必要です。
昼間決まった時間に家を開けている世帯
空き巣や窃盗犯は盗みに入る前に入念な下調べをします。
その家の家族構成や、職業、1日や1週間のスケジュールも把握しているんです。
例えば夫婦2人暮らし、親子3人暮らしのお家で、全員が昼間会社や学校に出かけているとするとどうでしょう?
一度出てしまえば夕方まで家が留守になることがわかっているので、ターゲットになりやすいです。
こういう方は宅配ボックスだけでなく、空き巣として家の中の家財も狙われるので特に気をつけましょう。
一戸建ての宅配ボックスの盗難手口
ここではマンションの宅配ボックスからどのように宅配物を盗むのか、その手口についてご紹介します。
郵便受けの外から不在票を盗む
宅配ボックスを狙う窃盗犯はほぼこの手口を使っています。
宅配ボックスに品が届いた場合、ポストに「解錠番号」や「暗証番号」が記載された用紙(不在票)が投函されます。
その用紙をポストの外から取って、そこに載っている番号を入力すれば簡単に宅配ボックスは開けられてしまいます。
※電気式の場合、受け取りにカードキーや二重の暗証番号が必要なものが多いので、そのような宅配ボックスは除きます。
不在票の取り方は実にシンプルで、粘着テープをつけた紙や薄い板をポストに入れ込み、くっつけて引き抜くだけです。
玄関や窓をこじ開けるような道具も不要で、あっという間に・いとも簡単に簡単に宅配物を盗まれてしまいます。
施錠されていないポストを開けて不在票を盗む
筆者の地元が田舎だからかもしれませんが、実家では施錠の習慣がありませんでした。
ましてやポストなんて鍵すらありません。
私の実家のようなケースでは鍵をつけることから始めないといけないのですが、ポストに鍵がついているのに、めんどくさがってずっと解錠したままにしている方はいませんか?
ポストに鍵がかかっていない場合、外から粘着テープを使うよりも簡単に不在票から暗証番号を知ることができます。
もしもポストを開けっ放しにしている場合は、すぐに鍵を閉める癖をつけましょう。
宅配ボックスごと持ち去る
先ほどもお伝えしたように、宅配ボックスの解錠に時間がかかるなら、持って帰ってしまえという泥棒もいます。
特に固定が甘い宅配ボックスを使っている方は注意が必要です。
宅配ボックスだけでなく空き巣は業者のような格好(あるときはサラリーマン、あるときは工事業者)でやってくるので、宅配ボックスを丸々持っていても怪しまれない格好で忍び込んできます。
盗られてからでは遅いので、必ず固定方法を検討しましょう。
宅配ボックスから宅配物を盗まれないための防犯対策
この章で分かることを2文程度でまとめてください。
【宅配ボックスから盗まれない為の防犯対策】
- 高額のものは直接受け取る
- ポストはしっかり施錠する
- 宅配ボックスはしっかり固定する
- セキュリティの強い宅配ボックスを使う
- 監視カメラを設置する
- 時間指定をして長時間放置しない
- 自宅外で受け取るサービスを活用
高額のものは直接受け取る
そもそも高額のものや盗られたくないものは宅配員さんから直接受け取るようにしましょう。
宅配業者によっては商品を補償してくれる会社もありますが、宅配ボックスに投函した時点で「配達完了」となりますので商品は届いたことになり、泣き寝入りするしかないケースがほとんどです。
安ければ取られてもいいというわけではなく、絶対に盗られたくないものはしっかりと直接受け取りを選択しましょう。
ポストはしっかり施錠する
こちらはとても基本的なことですが、施錠されていないポストから不在票を盗るのに10秒もかかりません。
また「たかがポストの施錠」とお思いかもしれませんが、ポストに施錠をしない人や、ポストの中に郵便物を溜めている人は危険です。
空き巣はそのような人の習性を見て「この家はセキュリティが甘いな」と判断し、侵入してきます。
宅配ボックスの中だけでなく、家の中にある金品が盗られてしまうリスクも増えますので、ポストに施錠はしっかりと行うようにしましょう。
宅配ボックスはしっかり固定する
大切なことなので何度もお伝えしますが、宅配ボックスがただ置かれていたり、ワイヤーなどで固定されているものは、そのまま持ち去られてしまいます。
せっかく宅配ボックスを用意するのであれば、持ち去られない工夫も必要です。
アンカー固定や埋め込み固定が予算的に難しいようでしたら、ワイヤーでも頑丈なものを選んだり、複数設置することで強度を上げるようにしましょう。
空き巣に関するデータですが、警視庁によると侵入に5分以上かかると7割の空き巣が犯行を諦めるそうです。
【盗むのに時間がかかるとそれだけ捕まるリスクが上がるので逃げる】という心理になるので、もしも自力で固定をするなら【これは持ち帰ったり破壊するのにかなりの時間を要しそうだ…】と思わせることが大切です。
セキュリティの強い宅配ボックスを使う
セキュリティの強い宅配ボックスの条件としては、入れ物の強度が高いこと、固定方法がアンカー固定か埋め込み固定であること、できたら解錠方法がダイヤル式でないものが挙げられます。
条件を満たすものはやはり予算も高めです。
宅配ボックスは便利ですが、この金額をかけてでも必要かどうかの見極めが必要ですね。
商品名:宅配ボックス(DAIKEN)
価格:139,000円
※2022年5月26日現在
監視カメラを設置する
監視カメラは犯罪の抑制につながるので設置がおすすめです。
監視カメラがあるということは、「防犯意識の高い家である」「防犯カメラに自分の姿が残ると捕まってしまうかもしれない」という心理が働き、それならもっと盗みやすい家にしようとターゲットから外れる可能性があります。
監視カメラがあれば盗まれないというわけではありませんが、抑止力にはなるので、おすすめです。
商品名:ワイヤレス防犯カメラ
価格:14,999円
※2022年5月26日現在
時間指定をして長時間放置しない
直接受け取りが難しく、止むを得ず宅配ボックスを使うという方は「時間指定」をするようにしましょう。
例えば仕事から帰って宅配ボックスを受け取るのであれば、宅配業者の配達時間の一番遅い時間を選択します。
そうすると、宅配ボックスに荷物が置かれている時間が短いので盗難のリスクが軽減できます。
但し就寝時間を過ぎると、また窃盗犯に狙われやすい時間になるので、一晩置きっぱなしはNGです。
自宅外で受け取るサービスを活用
直接受け取りたいけど、時間内の受け取りが難しいという方は自宅外で荷物を受け取れるサービスを活用してみましょう。
以下に大手宅配業者で設定可能な受け取り場所をまとめています。
直営店はもちろんコンビニやロッカーなど24時間対応で受け取れる場所も設定可能ですので、特に盗まれたくないものに関しては少し手間がかかりますが、受け取り場所を変更してでもセキュリティの高い方法で受け取りましょう。
宅配業社名 | 設定可能な受け取り場所 |
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郵便局 |
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ヤマト運輸 |
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佐川急便 |
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西濃運輸 |
|
福山通運 |
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まとめ
今回は狙われやすい宅配ボックスや一戸建ての特徴と、狙われないための防犯対策についてご紹介しました。
一戸建ての場合は、マンションに比べて防犯対策を自分で担わないといけない場面が多々あります。
宅配ボックスだけでなく、空き巣に入られると大切な家財も失うことになるかもしれません。
「防犯対策ってこれで大丈夫なのかな?」「もしも何かあったら不安だな」という方はホームセキュリティのプロに相談してみるのもいいかもしれません。
お見積りや相談は無料でできるので、あなたの家にはどんなセキュリティがあると良いのかなどプロに相談してみましょう。
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