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地震の防災マニュアル!備えや準備物・やってはいけない注意点まとめ

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地震の防災マニュアル

南海トラフ地震、首都直下地震など日本で今後起こる可能性の高いと言われている大地震。

活断層の多い日本では、どこで地震が起きてもおかしくありません。

そこで本記事では、地震に対してどんな準備や備えをしておくべきなのか、そして地震が起きた時に逆にやってはいけないことはなんなのかについてご紹介します。

目次

地震が起こる前にやるべきこと

台風や大雨と違っていつ起こるか分からないのが地震です。

そのため、何も起きていない時にどう備えるかが重要となってきます。

ここでは地震が起こる前に準備しておくべきことを解説します。

【地震が来る前にやるべきこと】

  • 倒れそうな家具や家電の固定
  • 非常用/避難用バッグの準備
  • 避難経路と避難場所の確認

倒れそうな家具や家電の固定

まず第一に、もしもの地震に備えて身を守る備えが必要です。

地震はいつ何をしているときに発生するか分かりません。

就寝中であればタンスなど大型家具の下敷きになる可能性がありますし、食事の準備中であれば火災となることも考えられます。

怪我をしたり避難に支障が出ないように、倒れてきそうな家具や家電は固定しておきましょう。

具体的な対策方法として、東京消防庁が「地震に対する10の備え」の中で以下のように紹介しています。

  • 二段重ねの家具類は、上下を平型金具などで固定する。
  • 柱、壁体に固定する場合は、L型金具とモクネジで家具の上部を固定する。
  • ガラスには、ガラス飛散防止フィルムを張る。
  • 吊り戸棚などの開き扉は、掛金などにより扉が開かないようにする。
  • 食器棚のガラス製品(ビン類など)が、転倒したりすべり出さないよう防止枠を設ける。

引用元:東京消防庁「地震に対する10の備え

固定に必要な金具やガラス飛散防止フィルム、家電の転倒防止グッズなどは、ホームセンターでも購入することができます。

身近な場所で購入できるため、気が向いた時にすぐ取り掛かりましょう。

なお、家具・家電の転倒防止グッズは、小さなお子さまのいたずらによる事故防止にも繋がります。

このように日常生活においてもメリットがあるので、取り入れておいて損はないでしょう。

非常用/避難用バッグの準備

もしも地震に遭ってしまったら、テレビやスマホ、防災ラジオでの情報収集を行います。

今いる場所が危険だと判断されれば、すぐに避難を開始します。

いざ避難するとなると、何を持って出れば良いか悩んでしまいそうですが、津波や余震のリスクがある中で優雅に荷物を準備している時間はありません。

南海トラフ地震で、37mと日本で最も高い津波がやってくると内閣府が予想している高知県。

高知県ではなんと、最も早い場所に津波が到達するまで3分しかないと言われているのです。

同様に太平洋に面する和歌山県串本町でも、津波到達時間3分、最大波高17mと予想されています。

命を守るために私たちにできるのは、素早い避難です。

そこでいつでも避難できるように非常用/避難用バッグを準備しておくことも重要です。

両手が使えるリュックサックなどに、食糧や衣類、貴重品などをまとめておき、すぐに取れる場所に置いておくと安心です。

非常用/避難用バッグの中身については次項でご紹介しますね。

避難経路と避難場所の確認

大地震の場合、余震のリスクもあるため避難経路にも注意が必要です。

できるだけ倒れてきそうな建物や塀がない道を選んで避難場所へと向かうためにも、事前に避難経路を確認しておきましょう。

お住まいの地域名+防災情報マップお住まいの地域名+ハザードマップで検索をすると、災害時の避難場所や危険な場所も知ることができます。

こういった情報も考慮して、避難経路を決定しておくと安心です。

なお、災害時には最寄りの小中学校へ避難するイメージがありますが、施設によっては津波に対応していなかったりする場合もあります。

避難しようとしている施設が、どんな災害の避難場所となっているのかも確認しておくと、より安心です。

また、緊急時には通信障害などの影響で、家族の安否確認が難しくなることも考えられます。

家族が離れ離れになっている時に地震が来たときのことを想定して、家族で避難場所を共有しておくことをオススメします。

下記サイトでハザードマップを確認できます。
>>全国ハザードマップ

非常用・避難用バッグの中身で準備すべきもの

非常用・避難用バッグは、いつ起こるか分からない地震への備えとして、各家庭で準備しておきたいものです。

しかし、どんなものを入れれば良いのか分からないというのが正直なところではないでしょうか。

非常用・避難用バッグの中身については、ご自身やご家族のライフスタイルや体調、季節に応じて異なります。

非常用バッグに入れて持ち出すものリスト

  • 貴重品(現金・通帳・カード・身分証明書関係)
  • 飲料3日分(1日3リットル)
  • 食料
  • 防災用ヘルメット・ずきん
  • レインウェア
  • 紐なしのズック靴
  • 手動充電タイプの懐中電灯
  • 手動充電タイプのラジオ
  • 予備電池・予備充電器
  • マッチ・ロウソク
  • 救急用品(常備薬、絆創膏、消毒液など)
  • 使い捨てカイロ
  • ブランケット
  • 軍手
  • 洗面用具
  • 歯ブラシ・歯磨き粉
  • タオル
  • 筆記用具・ノート

こちらが一般的にあると良いと言われているアイテムです。

さらに子育て中・避難者が女性・避難者が高齢者の場合には、追加で入れておくと良いアイテムがあります。

子育て中 追加で入れておきたい非常用・避難用バッグの中身

子供がいる場合の準備物

  • ミルク(キューブタイプ)
  • 使い捨ての哺乳瓶
  • 離乳食
  • 携帯カトラリー
  • 紙おむつ
  • お尻拭き
  • 携帯用おしり洗浄機
  • ネックライト
  • 抱っこ紐
  • 子供の靴

女性の場合 追加で入れておきたい非常用・避難用バッグの中身

女性の追加避難グッズ

  • 生理用品
  • (サニタリーショーツ)
  • (おりものシート)
  • 中身の見えないゴミ袋
  • 防犯ブザー
  • ホイッスル

高齢者の場合 追加で入れておきたい非常用・避難用バッグの中身

高齢者の追加避難グッズ

  • 大人用紙おむつ
  • 補聴器
  • 入れ歯
  • 入れ歯用洗浄剤
  • 男性用給水パッド
  • デリケートゾーンの洗浄剤
  • 持病の薬
  • お薬手帳のコピー

このように一覧にしてみると、とにかく膨大な量のアイテムが必要となることが分かります。

緊急時にこれらを集めている時間はありません。

日常使いしていて非常用・避難用バッグに入れて保管しておけないアイテムについては、メモにまとめておけば、持ち出し忘れ防止につながります。

バッグに入れておくべきもの、もしもの時に詰めるものについては、家族間で共有しておけると避難がスムーズに進みます。

ぜひ、ご家族で何が必要か話し合ってみてくださいね。

また、防災バッグは一度準備するとそのままにしてしまいがちですが、食品には賞味期限もあるため定期的な点検をおすすめします。

防災の日と言われる9月1日など点検日を決めてしまって、防災バッグの中身を見直しておくと安心ですね。

地震の時にやってはいけない注意事項

いくら普段から備えていても、突然の地震には驚かされるものです。

パニックになってしまいそうですが、以下のような行動は二次災害を招く危険があります。

地震時のNG行動として、普段から頭の中に入れておきましょう。

地震の時のNG行動

  • ブレーカーをあげたままにしておく
  • ライターなどで火をつける
  • 部屋の中を裸足で移動する
  • 避難にエレベーターを使う
  • 避難に車を使う

ブレーカーをあげたままにしておく

地震が発生すると、電気やガス、水道といったライフラインが寸断されることがあります。

その後、停電が復旧した際に地震で損傷を受けていた電気コードに電気が流れ、コードがショートし火災となったりする危険があります。

このように通電を原因とする火災を「通電火災」と呼びます。

大地震による火災はガスなどが原因となるイメージがありますが、なんと通電火災が6割以上にもなります。

そこで地震発生時にはブレーカーを落としておく必要があります。

もし忘れてしまいそうな方は、感震ブレーカーの設置をおすすめします。

感電ブレーカーは、あらかじめ設定しておいた震度以上の揺れを感知した場合に、配線用ブレーカー又は漏電ブレーカー等を遮断してくれるため、火災のリスク軽減に繋がります。

ライターなどで火をつける

夜間の大地震で停電すると、明かりを求めてライターで火をつけることがあるかもしれません。

しかし、ガスが漏れていれば火災の原因となってしまいます。

自動的にガスを遮断する安全装置が付いていても、配管内に残ったガスに引火する可能性も。

安全が確認されるまで火をつける行為は避けた方が良いでしょう。

部屋の中を裸足で移動する

お住まいの環境によっては、素早い避難が求められます。

夜間に地震が発生した場合、停電していれば暗い中を進まなければなりませんが、部屋の中を裸足で移動する行動もNGです。

なぜなら、床には割れたガラスなど危険物がたくさん転がっているためです。

寝室にはもしもに備えて、スリッパやヘルメットといった安全に移動するためのアイテムを置いておきましょう。

また、家具などに挟まれて逃げ出せなくなってしまった場合に備えて、ホイッスルも準備しておくと安心です。

避難にエレベーターを使う

高層マンションにお住まいの場合、エレベーターで避難した方が早いですし、大荷物を抱えて階段を降りることに抵抗感を抱くのも理解できます。

しかし、停電や故障、余震の影響でエレベーターが止まってしまえば、避難するどころかエレベーター内に閉じ込められてしまいます。

万が一閉じ込められれば、インターホンで通報し、助けが来るまで待たなければなりません。

被災してただでさえ不安な気持ちになっている中で、エレベーター内に閉じ込められるともなれば、とても大きなストレスとなりますよね。

もしエレベーターの中で地震に遭ったら全ての階のボタンを押して、エレベーターを最寄りの階で停止させましょう。

避難に車を使う

非常用・避難用バッグを抱えて避難所まで移動するとなると、車に荷物を詰めての避難を考えてしまいそうですが、実はこちらもNG行動。

みんなが避難に車を使うと大渋滞を招き、緊急車両の通行の妨げとなってしまうためです。

東日本大震災では、道路が渋滞して身動きがとれなくなり、そのまま津波に車ごと飲み込まれ方も大勢いました。

しかし避難場所の立地や、避難者の中に身体の不自由な方がいる場合など、避難に車を使わざるを得ない状況もあるでしょう。

そこで、どんな時に車を使うのか、どんな状況になれば車を降りて逃げるのかといった具体的な課題について、各家庭で話し合っておきたいですね。

まとめ

以上、地震への備えと準備物、注意事項をご紹介しました。

雨や雪と違って、いつどこで被災するか分からない地震。

普段からの備えと、いざというときの落ち着いた対応が重要となります。

防災バッグは一度準備するとそのままにしてしまいがちですが、季節やそのときのライフスタイルで必要な中身が大きく変わってきます。

一年に一度、防災バッグや家具・家電の固定状況を見直す日を決めておくと安心ですね。

防災の日と言われる9月1日や、年末年始の大掃除のついでに、ご家族で地震が発生した際の行動について話し合いながら、改めて対策を見直してみてはいかがでしょうか。

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