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ギャンブル詐欺とは?最新の手口と被害に遭わない為の対策

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ギャンブル詐欺の最新手口と防犯対策

オレオレ詐欺や還付金詐欺など、特殊詐欺と呼ばれる犯罪の被害があとを絶ちません。

自分は大丈夫と思っている人ほど被害に遭いやすいと言われていますが、まさか自分の身にそんなことが起こるはずがないと感じている方が大半なのではないでしょうか。

特殊詐欺の厄介なところは、次々に新しい手口が生みだされる点にあります。

自分は大丈夫と信じ込む前に、どんな手口があるのか知っておくことも重要な防犯対策となります。

そこで今回は数ある特殊詐欺の手口の中から、ギャンブル詐欺についてご紹介します。

目次

ギャンブル詐欺とは?

まずはギャンブル詐欺がどんな犯罪なのかお話ししていきましょう。

ギャンブル詐欺では、「パチンコ、パチスロの必勝法」や「宝くじの当選番号」などを教えると持ちかけ、その情報によって当選金や配当金が得られるものと信じ込ませる手口が使われます。

不特定多数の人が購入する雑誌にそのような情報を掲載したり、ランダムにメールを送りつけたりして、その話に乗ってきた人に儲け話を持ちかけます。

そして、必勝法や当選番号を教える見返りとして、情報提供料や預託金などを騙し取るのです。

そんな手口に騙されるはずがないと思えますが、実際に被害も出ています。

どれほどの被害が出ているのか、ここからは警視庁のデータを参考に、最新の被害状況についてご紹介します。

ギャンブル詐欺の最新被害件数

ここからはギャンブル詐欺の最新の被害状況についてご紹介します。

まずは以下の表に、警視庁のデータを参考にして被害件数をまとめました。

平成22年 115件
平成23年 172件
平成24年 261件
平成25年 587件
平成26年 467件
平成27年 271件
平成28年 117件
平成29年 113件
平成30年 65件
令和元年 48件
令和2年 98件
令和3年 62件

ギャンブル詐欺の被害件数は平成25年の586件をピークに減少傾向にあります。

しかし残念ながら、令和2年には再び増加に転じており、まだ撲滅には至っていないというのが現状です。

表には含まれていませんが、さらに最新の被害件数として、令和4年上半期(1〜7月)の被害件数は28件です。

下半期も同じペースでいけば前年よりは減少しますが、まだ全国的に被害が出ている状況ですので、対策を講じておいて損はないでしょう。

ギャンブル詐欺の最新被害金額

次にギャンブル詐欺の最新の被害金額について表にまとめてみました。

平成22年 342,238,829円
平成23年 556,780,047円
平成24年 1,179,496,565円
平成25年 3,139,657,409円
平成26年 2,768,045,778円
平成27年 1,375,785,399円
平成28年 463,470,819円
平成29年 451,436,730円
平成30年 239,818,916円
令和元年 268,520,402円
令和2年 293,619,000円
令和3年 210,964,000円

先ほど、ギャンブル詐欺の被害件数は減少傾向にあるとお話ししました。

被害金額も平成25年の31億円以降減少傾向にあります。

しかし平成30年以降、被害件数自体は減少傾向にあるものの、被害金額自体は横ばいの状態が続いています。

つまり、ギャンブル詐欺1件あたりの被害金額が増加しているということになりますね。

ギャンブル詐欺の最新手口!

ギャンブル詐欺は減少傾向にあるものの撲滅には至っていません。

その原因として、冒頭でもお話ししたように次々と新しい手口が生み出されているという理由が挙げられます。

果たしてギャンブル詐欺の最新手口は、どのようなものになっているのでしょうか。

ギャンブル詐欺の最新手口は、大きく以下の3種類に分類されます。

  • パチンコ必勝法を語るギャンブル詐欺
  • 競馬/競輪を使ったギャンブル詐欺
  • 宝くじ/ロト6を使ったギャンブル詐欺

それぞれどのような手口が使われるのか、詳しくお話ししていきますね。

パチンコ必勝法を語るギャンブル詐欺の手口

まずパチンコ必勝法を語るギャンブル詐欺の場合、不特定多数の者が購入する雑誌やメールが犯行の入り口となることが多いようです。

「パチンコ必勝法を格安で教える」「メーカーがPRのために用意したよく当たる台を教える」などと、おいしい話を持ちかけます。

そんな嘘の情報を信じた人が犯人に連絡をすると、情報料や登録料などといった金銭を要求されるのです。

もちろん、パチンコで確実に勝てる必勝法などありません。

また雑誌に「パチンコ打ち子募集」などと掲載して、楽して大金が稼げると信じた人からお金を奪う手法もあるため注意が必要です。

パチンコの打ち子とは、指定された台を利用してパチンコをするだけで、当たっても当たらなくても時給が支払われるアルバイトのようなものです。

しかしその際に、何故か保証金・預託金・登録料等といった高額なお金の支払いを要求されます。

最悪の場合にも、この段階で何かおかしいと気付きたいですね。

競馬・競輪を使ったギャンブル詐欺の手口

パチンコだけでなく、競馬や競輪もギャンブル詐欺の手口として利用されます。

過去には「実は、着順がすでに決まっている、やらせのレースがある」と仕込みのレースがあるように装って詐欺を行っていました。

しかし、ある程度このやり方が世間に知れ渡ったために、少しずつ騙し方に変化が出ています。

最新の手口としては、「手数料を払えば当たり馬券の配当をあげる」「代理購入をしていた馬券が当たった」などといった嘘で騙し、お金を振り込ませます。

さらに詐欺の話の途中に消費者関連団体をかたる人物を登場させることで、最初は怪しいと思っていても次第に信頼を寄せてしまうのです。

わざと一度怪しいという気持ちにさせることで、より一層犯人を信頼してしまうよう巧妙に計画されているため、複数回に渡って現金を要求されても振り込んでしまうのが、このギャンブル詐欺の恐ろしいところです。

宝くじ・ロト6を使ったギャンブル詐欺の手口

ギャンブル詐欺の最新手口として最後にご紹介するのは、宝くじやロト6を使った手法です。

この手口では「宝くじの当選番号を教える」などと、メールや電話を使って近づいてきます。

宝くじやロト6を使った手口の場合、まず最初に怪しいと感じますよね。

しかし相手は、「翌日の新聞を確認すれば自分が言っていることが本当だと分かる」と告げます。

実際には、抽選結果は抽選直後にインターネットで公表されており誰でも見ることができるのです。

一方、新聞の場合少し時差があり翌日の朝刊にて当選番号が載るようになっています。

このように、インターネットと新聞で当選番号の発表に時差があることを知らない高齢者などを狙って、情報料として金銭を要求します。

先ほどの競馬・競輪を使った手口と同様に、無意識のうちに犯人を信頼してしまうような情報を与えてきます。

宝くじの当選番号を抽選前に知ることなどできないですし、もし知っていたとしてもわざわざ誰かに教えたりなどしないだろうという冷静な気持ちを持っていたいですね。

ギャンブル詐欺の被害に遭わない為の対策

あの手この手で信頼関係を築きお金を奪っていくギャンブル詐欺。

そんな犯罪から身を守るためには、どのような防犯対策を行えば良いのでしょうか。

ギャンブル詐欺被害に遭わないためのポイントとなるのは、以下の5点です。

【ギャンブル詐欺の被害に遭わないための防犯対策】

  • 安易にうまい話に乗らない
  • パチンコの打ち子に応募しない
  • 雑誌に載っていても信用しない
  • 見知らぬ人に連絡をしない
  • 家族や警察に相談する

安易にうまい話に乗らない

ギャンブル詐欺の被害に遭わないために最も重要なのは、安易にうまい話に乗らないということです。

犯人は「簡単に儲けられる」「利益を山分けしよう」などといって近づいて来ます。

しかし、実際にそんな簡単に儲けられるような方法は存在しません。

もし存在したとしても、きっとあなたに利益を分け与えるはずがないのです。

お金が絡んだ話が出た時点で、詐欺を疑うくらいの警戒心を常に持っておきたいですね。

パチンコの打ち子に応募しない

勝っても負けても関係なく時給が支払われるパチンコの打ち子は、「サクラ募集」などと偽ってSNSでも募集されていたりすることがあります。

一見、詐欺とは無縁なようにも思えるため、アルバイト感覚で応募してしまいそうなものです。

しかし実際には、「サクラ用の台だから必ず勝てる」となどと理由をつけて信じ込ませ、登録料を騙し取るのが犯人の狙いです。

パチンコの打ち子に関する手口の場合、組織的に犯行が行なわれるケースも多く、詐欺にあったことに気づけないことも…。

自らのお金を騙し取られるだけでなく、何かしらの犯罪に絡んでくる可能性もあるため、簡単な気持ちで応募しないのが一番の対策です。

雑誌に載っていても信用しない

ギャンブル詐欺の入り口になる媒体として、雑誌が挙げられます。

雑誌は新聞と同様に、ある程度信頼をおけるメディアという認識を持っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、雑誌側としては広告収入が入るからという理由で掲載しているだけで、広告審査など行っていないのが実情です。

雑誌に載っているからという理由で、記載された連絡先に自ら連絡するのは止めましょう。

見知らぬ人に連絡をしない

いくら魅力的な儲け話があったとしても、自分から見知らぬ人に連絡をするのは非常に危険です。

もしもあなたが大金を手にする機会があったとして、見知らぬ相手に譲ったりしますか?

きっと独り占めしたいだとか、仲間と分け合いたいと考えますよね。

見知らぬ人に利益を分け与えようという考えにはならないはずです。

同様に、見知らぬ人から儲け話が出るようなことなどあり得ません。

どれほど魅力的な話であっても、自ら罠にかかりにいくようなことはしないよう、日頃から意識しておきたいものです。

家族や警察に相談する

とても魅力的な話があって、怪しさも感じなければ、そのまま犯人に言われるがままお金を振り込んでしまいそうですが、一度冷静になる時間を設けましょう。

その際、家族や警察など第三者に相談できると安心です。

第三者目線で怪しい点を指摘してもらえれば、詐欺に巻き込まれそうになっても踏みとどまることができるでしょう。

そのためには、怪しいかもという出来事が起こったとき、すぐに相談できるよう日頃から家族や近所の人と良好な関係を築いておくことが大切です。

日頃から周囲とのコミュニケーションをしっかりとって、もしもの時に助け合える関係でいたいですね。

まとめ

以上、ギャンブル詐欺についてご紹介しました。

簡単に大金が手に入るような話を持ちかけられるギャンブル詐欺。

しかし、この世の中にそんな儲け話があるはずがありません。

せっかくコツコツ貯めてきたお金を、詐欺師に持っていかれないよう、日頃から注意しておきたいですね。

ギャンブル詐欺を含む特殊詐欺では、特に高齢者が被害者となるケースが多くなっています。

ご自身はもちろん、離れて暮らすご両親や近所の方とのコミュニケーションを大切にして、詐欺被害に遭わないよう努めたいですね。

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