自分の所有物であればどんな物でも盗まれたくはないですが、中でも貴重品や通帳・印鑑・たんす貯金などの現金は絶対に取られたくないですよね。
しかし住居に侵入し窃盗する空き巣などの犯罪は、認知されているだけでも年間57,808件も起きており、1日平均で150件以上の被害者が出ています。
自分が被害に遭わないために、もし侵入されても被害を最小限に押さえるために、貴重品類をどのように保管・隠すべきかをご紹介します。
侵入窃盗の最新データ
まずは、侵入窃盗のデータをもとに、詳しく見ていきましょう!
発生件数は減少・検挙率は上昇
発生件数や検挙数は平成16年が最も最多となっておりますが、それ以降減少傾向にはあります。
令和2年の検挙率は前年比+0.7%と上昇し、それ以上に検挙人数は+14.3%。
ゆえに足のつかないように、念入りにリサーチし、窃盗後も捕まらないように工夫する慎重な犯罪者が増えているとも考えられます。
令和2年の住宅内窃盗被害21,030件は、いまだに1日当たり58件、住宅が被害に遭っているということです。
空き巣の手口もどんどん進んでいますので、もしかすると今も、狙われているかもしれないと考えると怖いですよね。
貴重品の一般的な隠し場所・保管方法は?
統計を見ると、印鑑や通帳などの貴重品を保管している場所は、自分にしかわからないだろうと考えている場所、もしくは特に気にしていない方が半数を超えています。
自分にしかわからない場所に保管したとしても、実際に泥棒が侵入してしまえば、盗まれてしまう可能性はとても高くなっていますので注意が必要です。
安全だと思っていても、貴重品の隠し場所を探すことを得意としている泥棒が相手ですから、見つけられない場所を作るのはなかなか難しいでしょう。
金庫を使って保管するのも効果的ではありますが、持ち運びが可能な金庫はそのまま持ち出されてしまう可能性もあります。
据え置き型の大きめの金庫や、銀行などの貸金庫を利用する方が安全だと言えるでしょう。
ではどのような場所に隠すのが安全なのか、次で見ていきましょう!
貴重品のおすすめの保管方法と隠し方
【こんな隠し方していませんか!?】
- バッグの中に入れておく
- スーツやジャケットの内ポケット
- 緊急避難時に取り出しにくい場所
- タンスやシューズボックスなど
- 家具の下や冷蔵庫の中
- 印鑑と通帳を一緒にしている
- 小さな金庫にしまっている
上記のような隠し方で貴重品を管理している方は、今すぐ変えましょう。
ここからはおすすめの隠し方と保管方法についてご紹介します。
【貴重品の隠し方でおすすめの管理方法】
- 1箇所にまとめて置かない
- 定番の隠し場所を使わない
- おとりの現金を置いておく
- 固定式の金庫を使用する
- 銀行の貸金庫を使用する
- 防犯対策を強化する
1箇所にまとめて置かない
空き巣に入られた場合、多額の財産を奪われてしまった方が多いそうです。
空き巣のプロは、家族が知らない隠し場所からへそくりを隠しそうな場所まで、経験を生かして嗅ぎつけることができるんです。
1箇所にまとめておいてしまえば、取ってくださいと言っているようなもの。
まとめて盗まれてしまいますので被害額がとても大きくなってしまいます。
通帳や印鑑、そして暗証番号がわかるものなどは別々に保管しておきましょう。
定番の隠し場所を使わない
定番の隠し場所と言えば、タンスの中や引き出し、仏壇の中や鏡台、押し入れや冷蔵庫の中など・・・、貴重品の保管によく聞く場所ですよね。
ですが定番の隠し場所はすぐに空き巣に見つけられてしまう可能性が高い場所です!
今まで何もなかったから大丈夫だと思っている方もいらっしゃると思いますが、いつ空き巣に狙われてしまうかわかりません。
これらの場所は控えて、別の見つかりにくい場所に別々に保管をするようにしてください。
おとりの現金を置いておく
空き巣は金品が見つからない場合に、家の物をひっくり返したり家具を壊したりなど・・・。
腹いせに家の中を荒らしまくって出て行くことがあります。
その場合などを想定して、1万円でもいいのでおとりの現金をわかりやすいところに置いておくと、荒らされずに済むこともあるのです。
見つからないように、できれば時間をかけずに窃盗を行いたいのが空き巣です。
「捨て金」として手の届きやすいところに置いておくことによって、大事な物や金品を狙われないようにする効果もあります!
固定式の金庫を使用する
金庫は、通帳や印鑑を隠すのに最適な場所ではあります。
ですが金庫は大きなものであっても、台車などを使えば持ち運びができてしまう可能性もありますので、そのまま置いておけば金庫に大事な物が入っていると教えているようなもの。
たとえば壁や床などに固定できる金庫にしておき、頑丈なものを選んでおけば、そのまま持っていかれることもありませんし、無理矢理こじ開けられる心配もありません。
金庫を置く場所も、すぐには見つからないような場所を選んでおくと、時間がかかるので諦めてしまうこともあります。
そして金庫は、火災や地震などからも守ってくれるタイプが防犯の上でも安心です。
金庫の種類もしっかりと選ぶことが大切ですね。
銀行の貸金庫を使用する
こちらは一番安全な保管場所です。
構造上の安全が高いうえに、秘密も守ってくれます。
ですが使用料がかかってしまいますし、必要な時には銀行に取りに行かなければならなくなるので、少し手間がかかってしまうのがデメリット。
自宅に金庫を設置する方が、手軽で安心できますし始めやすい防犯対策だと感じました。
防犯対策を強化する
これが一番大切です!
どれだけ貴重品をしっかり隠したとしても、自宅の防犯対策がしっかりされていなければ、何度も何度も狙われてしまいます。
被害に遭う金額が小さくても、何度も被害に遭ってしまっては安心して過ごすことができません。
戸締りや鍵の強化などできるところから行い、庭の木や壁なども空き巣に狙われやすい状況を作らないことが大切です。
近所から見えやすくなることで、空き巣は犯行がしにくくなりますので、狙われにくくなります。
それでも不安な方は、ホームセキュリティーなどを利用するというのも一つの手です。
もしもの際の駆けつけや、不法侵入の際の通知など、いろいろな被害から守ってくれますよ。
まとめ
こちらでは、貴重品や通帳などを空き巣に狙われないため、保管場所などをご紹介しました!
ついわかりやすい場所に隠してしまいがちではありますが、だからと言って隠し過ぎてしまうのも、災害の時などに対応できなくなるので大変です。
1か所にまとめて置かず金庫などを利用して、しっかりと貴重品を守りましょう!
一番の対策は、自宅の防犯を強化すること。
戸締りや鍵の強化はもちろんですが、庭木の手入れなども行い、空き巣が狙いやすい状況を作らないようにしましょう。
皆さんが安心して過ごせるように、願っています!
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