暑くなってくると、換気や涼しい風を入れるために窓を開ける方も多いのではないでしょうか?
特に今年は暑い中でも節電が呼びかけられており、クーラーの代わりに窓を開けっぱなしにする人もいらっしゃると思います。
しかし在宅中であっても窓の開けっ放しは危険です!空き巣だけでなく、住人がいる時間帯に侵入してくる居空きや、暴行目的であなたの家を狙っている人がいるかもしれません。
そこで本記事では換気はしたいけど、防犯面も気をつけたいという方に向けて、おすすめの防犯グッズを紹介します。
どんな状況でも窓の開けっ放しは危険!
人の出入りがしやすい大きな窓や、1階にある窓を長時間開けっぱなしにする方は少ないはずです。
ただ「2階の小窓だけちょっと開けておこう」「ちょっとコンビニに行く間だけ、換気で開けておこう」なんて人いらっしゃいませんか?
空き巣や侵入窃盗犯が大好きなのが住人の「私の家は大丈夫だろう」という油断です。
その心の隙間を狙って、侵入してきます。
ですのでどんな状況であっても油断・窓の開けっぱなしは危険であることを認識しましょう。
空き巣の手口1位は無締りの窓からの侵入
空き巣って動画を使って玄関のドアをこじ開けたり、窓を割って侵入してくるイメージはありませんか?
警視庁のデータによると、実は空き巣が侵入する際にもっとも使われるのが「無締り」の窓からどこも壊さずに入室する手口です。
大きな音もならず振動も与えないので、周りにバレるリスクが減り、犯行にかかる時間を短縮できるので、侵入窃盗犯にとって一番都合がいいんです。
- 2階や3階だから大丈夫だろう
- 小窓だから大丈夫だろう
- マンションの高層階だからベランダの窓くらいあけてもいいか
なんて思っていたら、空き巣に狙われてしまいます。
ちょっとした留守も開けっ放しは危険
- 郵便物の確認
- 新聞の受け取り
- ゴミ出し
- 近所のコンビニに出かける
- 近くのドラッグストアに行く
など比較的短時間で済む用事の場合、わざわざ戸締まりするのは面倒ですよね。
ただそんな油断も空き巣は見逃しません。
そもそも空き巣や泥棒の犯行は時間勝負です。空き巣対策には【5分の壁】という言葉があります。
侵入するのに5分かかると、約7割の泥棒がその家から金品を盗むことを諦めるんです。
つまり空き巣への防犯対策で大事なのはしっかり施錠し、二重・三重で侵入する為に必要な作業を追加することで、空き巣の侵入を阻み、諦めさせることなんです。
ですので短時間であっても、簡単に侵入を許してしまう無締りは絶対にやめましょう。
在宅中も犯人は狙っている
侵入窃盗犯は空き巣だけではありません。
住人が在宅中を狙う「居空き」、住人が寝ているところを狙う「忍び込み」というものも存在するのです。
実はステイホームで家の滞在時間が増えたことや、高齢者が一人で住んでいる世帯が増えたことで、「居空き」が増加しています。
例えば、家にいるけど料理や掃除などの家事で不在になる部屋はありませんか?リモートワークのオンライン会議で締め切った個室に閉じこもることはありませんか?
そんなときに使っていない部屋の窓を開けておくと、そこから泥棒が入ってくるので注意が必要です。
「居空き」の厄介な点は、犯人と住人が鉢合わせになる可能性があることです。
対面してしまったときに逃げる犯人と、相手を恐喝し強盗に変わる犯人が出てきます。
最悪の場合暴行を受けたり、殺されるという可能性もゼロではありません。
家にいるから窓は開けっぱなしでいいや!という考えはぜひリセットしてください。
網戸や面格子は無意味
全ての網戸や面格子を否定するわけではありませんが、一般的な網戸や、マンションに備え付けの面格子は価格重視になっているので、防犯が完璧とは言えません。
ぜひご自宅の窓を確認して、「自分が空き巣だったら、この窓は侵入しやすいかな?」という目線で防犯力をチェックしてみてください。
網戸はカッターやハサミなどで簡単に切れてしまう網戸ではありませんか?
面格子の素材の強度はどうですか?体重をかけたら曲げられたり、ネジを使えば簡単に外せる物ではありませんか?
もしもこのような網戸や面格子で窓をカバーしていると認識し窓を開けっぱなしにしている場合は、窓1枚しかない場所の窓を開けっぱなしにすることと同じ意味になります。
換気しながら防犯もできるおすすめグッズは?
ここまでどんな場合でも窓を開けっぱなしにするのはリスクとお伝えしてきました。
「じゃあずっと換気できないじゃん」「夏ずっと締め切っておくことになって電気代かさみそう」ってなりますよね。
この章では換気しながら防犯もできる方法についてご紹介します。
おすすめの防犯グッズもまとめますので、ぜひご参考になさってください。
窓の防犯といえば「ワンタッチシマリ」
商品名:ワンタッチシマリ
価格:1,320円
※2022年6月現在
補助錠として人気の商品です。
通常は1つの鍵やクレセント錠では不安な方が、下記画像のように窓の上部にシールで貼り付けて使用します。
1ドア2ロックと言って泥棒は窓を二ヶ所壊さないとこの窓から侵入できないという仕組みで、侵入までの時間稼ぎを目的としています。
このワンタッチしまりを、少しずらしてつけることで、隙間ではありますが、窓を開けた状態で固定することができます。
※換気しながらの防犯目的であれば、ずらすサイズは8cm以内が推奨されています。
設置方法も使用方法も簡単なので、どなたにでもおすすめできる商品です。
泥棒の犯罪抑止力にもなる「アルソックロック」
商品名:アルソックロック
価格:3,055円
※2022年6月現在
こちらはワンタッチシマリと同じような使い方ですが、違いとしてはホームセキュリティで人気の「アルソック(ALSOK)」のマークが窓の外にアピールできることです。
空き巣が犯行を諦めるきっかけの一つに「ホームセキュリティを契約している」というものがあります。
空き巣は出来るだけ捕まるリスクを小さくしたいので、「この家は防犯がしっかりしてそう」「ホームセキュティが入っているなら駆けつけられたら困るな」と、狙われにくくなります。
賃貸マンションでも設置可能「サッシストッパー」
今までご紹介した2点は、窓やサッシに直接貼りつけて使用するものでした。
賃貸物件だと退去時にうまく剥がせなくてお金を請求されそう…というリスクが発生します。
しかしこちらサッシストッパーの場合は貼り付けるタイプではないので安心です。
商品名:サッシストッパー
価格:1,530円
※2022年6月現在
仕組みとしてはワンタッチシマリやアルソックロックと同じなんですが、少しずらして、窓のサッシに固定することで、換気をしながら防犯も実行することができます。
ストッパーについているつまみを回してサッシに固定するので、何かを傷つけたり、粘着テープが残ることもないので安心です。
最後に
今回は窓の開けっ放しのリスクと換気をしつつ防犯もできるグッズをご紹介しました。
おすすめした3つのグッズは空気の通り道となる隙間だけ開けることで、換気しつつ施錠(防犯)ができるものです。
このグッズと換気扇や換気口を活用することで、部屋の中の空気の入れ替えは可能です。
風を送りたい場合は、窓から換気扇の方角へサーキュレーターを設置すると、より効率良く換気ができます。
防犯において油断は大敵です。しっかりと戸締りをしながら過ごしやすい環境を作れるように工夫しましょう。
コメント